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佐賀のITベンチャーが横浜でトイレ予約アプリ実証実験 腸弱い人向けに

予約制トイレ「QREA」アプリを開発した「Duchamp」の佐藤卓哉社長

予約制トイレ「QREA」アプリを開発した「Duchamp」の佐藤卓哉社長

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 ITベンチャー「Duchamp(デュシャン)」(佐賀市呉服元町)が7月30日、横浜駅西口の商業施設「ジョイナス」(横浜市西区南幸)の地下2階エレベーター前トイレを使い、今すぐ利用したい人向けにトイレを確保するサービスアプリ「QREA(クリア)」の実証実験を始めた。

予約制トイレ「QREA」アプリの利用イメージ

 相鉄グループと高島屋がベンチャーとの協業を目指して開催する「相鉄×高島屋アクセラレーションプログラム」を活用。同アプリは昨年10月に開催した第3期の応募事業で、相鉄グループが運営する「ジョイナス」のトイレを使い、商業施設トイレの混雑に対する課題解決とコロナ禍で密になる場面を緩和することを目的に実証実験を行う。

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 アプリを開発した「Duchamp」の佐藤卓哉社長は、突発的な下痢に一日に何度も襲われる腸の病気「過敏性腸症候群」を約10年前から発症。「漏らさずにいることが難しい」とトイレに恐怖心をおぼえた佐藤さんは、中学校にはほとんど行かず、高校は人数の少ない定時制を、大学は通信制に、デザイナーを目指して通った専門学校では常にトイレに行ける位置を確保して授業を受けたという。

 「体の不自由な方向けのトイレがあるように、おなかの不自由な方向けのトイレがあってもよいのではないか」と佐藤さんは予約制有料トイレのサービスを構想。佐賀県がIT産業振興を目的に実施する「やわらかBiz提案公募実証事業」で2019年度の採択を受け、開発を進めてきた。

 アプリ「QREA」は、後付け可能な専用の鍵を、実証実験で使用するフロアのトイレ男女各1台ずつに設置し、「QREA」のLINE公式アカウントでトイレ利用状況を判別。該当するトイレに利用者や予約者がいない時にアプリ上の予約ボタンを押すと10分間、トイレの鍵がリモートでかかり、確保できる。アプリによる予約がない場合は通常のトイレとして利用が可能。実証実験は8月30日までの毎日14時~19時(休館日の8月18日を除く)に行い、実験参加は無料で利用者後にアンケートの回答を求めるという。

 佐藤さんは「昨年、佐賀県から実証事業の採択を受けて以降、サポート企業などからの協力で今回の実証実験にたどり着くことができたが、まだ世にないサービスで、ユーザーにサービスを伝えることが難しく、初日からかなり苦戦しており、力不足を感じている。数日先の特定日時を『予約』できると思われていることも解消していかねばならない。日本人の10人に1人は罹患していると言われている『過敏性腸症候群』の人が私のように外出先のトイレで苦労しないための第一歩。将来、必要な人がトイレを『確保』できることが当たり前になる世界を目指し開発を続けたい」と話す。

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