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佐賀・「神野公園こども遊園地」昨年入場者が9万人 福岡・長崎からの来園も増加

2019年入場者数が9万人を超えた「神野公園こども遊園地」

2019年入場者数が9万人を超えた「神野公園こども遊園地」

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 「神野(こうの)公園こども遊園地」(佐賀市神園4)の2019年の入場者数が9万158人となり、前年の8万1825人から約10%増加し、過去10年間での最高を記録した。

「神野公園こども遊園地」で古くから稼働する「チェーンタワー」

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 佐賀市が7月6日に公開した「令和元年版佐賀市統計データ」の中で「佐賀市内観光施設等入場者数」データとして公表した。

 神野公園は、1846年に佐賀藩十代藩主鍋島直正公の別邸として造られ「神野のお茶屋」と呼ばれた。1923(大正12)年には佐賀市が寄贈を受け、1964(昭和39)年には公園南側のエリアにこども遊園地を設置。長らく「佐賀市観光協会」が運営してきたが、現在は遊具製造・設置、点検補修を手掛ける「ハウツ」(福岡県大野城市)が運営する。

 「ハウツ」統括マネジャーの納見浩司さんによると、開園当初は入場料を徴収していたため、入園者数推移についての比較は難しいが、園内遊具利用などによる売り上げは、同社が運営を始めた2007(平成19)年と比較すると倍近くに増えたという。「遊具乗り放題のフリーパスや、1日ゆっくり過ごしてもらえるイベントなどを用意したことなどから客単価も増えている」と納見さん。

 同園では近年、隣県からの来園も増加しており、納見さんによると3連休など休日の公園駐車場には、佐賀ナンバーが3割、福岡県内ナンバーが3割、長崎県内ナンバーが3割、その他1割の比率での駐車があるという。納見さんは「SNSでの情報発信や1.5~2時間圏内への広告露出の成果もあるが、未就学の子どもも楽しめる遊具がそろっていて、手頃な金額で遊べる小規模遊園地が少ないということも入場者数の増加につながっているのではないか」と分析する。

 納見さんは「今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、4月中旬から約1カ月休園したため、年間入場者の増加は難しいが、再開後の6月の入場者数はコロナ前に戻りつつある。引き続き状況見ながらイベントなどを企画したい。遊具等設備の老朽化に対応するために佐賀市観光協会と相談しながら、来園者の満足度を維持できる園づくりを続けていきたい」と話す。

 営業時間は9時30分~17時。火曜休園。

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