佐賀空港(佐賀市川副町犬井道)のボーディングブリッジが6月16日、一足早く「梅雨明け」する。
佐賀空港グランドハンドリングスタッフ手作りの「七夕」準備もほぼ整ったという
佐賀空港2番搭乗口を進んだ所にある「4番スポット」のボーディングブリッジを通る飛行機の搭乗客を楽しませようと、年間を通じて季節に応じた飾り物をしている。佐賀南部地方の実際の梅雨入りに先行して5月末に「梅雨入り」したボーディングブリッジには、アジサイやアマガエル、てるてる坊主など「梅雨」をイメージさせる装飾で楽しませてきた。同装飾は6月15日で終わり、翌6月16日から「七夕」がテーマの飾り物に変わるため、一足先に「梅雨明け」宣言となった。
同空港旅客ハンドリング業務などを行う「ANAエアサービス佐賀」のグランドスタッフが、10年以上前からチェックインカウンター周辺を季節に応じた装飾をしていたことに触発され、2009年からグランドハンドリング担当者によるボーディングブリッジの装飾が始まったという。
全日空のほか、春秋航空、ティーウェイ航空が乗り入れている同空港の旅客ハンドリング業務を全て同社が行っていることに加え、同空港の管理会社「佐賀ターミナルビル」も空港に来る方を楽しませる取り組みに積極的だったことから実現したといい、空港内のスタッフの手作り装飾は全国的にも珍しいという。
全日空佐賀空港所長の下安広人さんは「佐賀に赴任し、男性中心のグランドハンドリングスタッフが空き時間利用して手作りしていると知った時は驚いた。ほかにもコンパクトな当空港の特性を生かし、優先搭乗で早くゲートを通過する人のためのボーティングブリッジ内への椅子設置や、客の搭乗完了で定刻を待たずに出発する『アーリーバード』など、佐賀空港が全国に先駆けた取り組みになることも多い。佐賀空港からの旅の始まりに空港スタッフのアイデアが詰まった手作りの飾りを楽しみに来てほしい」と話す。