「HANAデザイン事務所」(佐賀市嘉瀬町扇町)が3月6日、「花粉症主張缶バッジ」の販売を始めた。
地元企業のチラシや名刺製作、佐賀弁をあしらった缶バッジやタオルなど地元らしい商品企画を手掛ける同社。社長の北島久美子さんによると、印刷会社「西部印刷企画」(新栄西2)の木下直哉さんから、新型コロナウイルス感染症による「国難」の中、印刷業界で何かできないかとの呼び掛けで一緒に商品を考えたという。当初は県内の学校休校で自宅にいる子ども向けのペーパークラフトなどを考えていたが、いろいろな話をする中で花粉症の人がくしゃみをしにくくなったという話にたどり着き、花粉症を知らせる缶バッジの製作を決めた。3月4日に十数パターンのデザインを考案、翌日に7種類に絞り、2日後の6日から販売を始めた。
缶バッジはネコやパンダ、ウサギ、野球選手、戦隊キャラクターが目や鼻が辛そうな表情で「花粉症です」と言っているもの。サイズは、大=直径57ミリ、小=直径39ミリ。
北島さんは「たくさんの人に使ってほしいと、利益度外視の応援価格で販売を始めたところ、1週間で1500個を超える注文が入り、この1週間、スタッフや仲間と一緒に製造や発送作業を行っていて、ほとんど寝られていない。私たち印刷会社やデザイン会社の機動力を生かし、できることから頑張っていきたい」と話す。
価格は250円(送料込)。楽天市場・Yahoo!ショッピング内の自社ページなどで販売する。