佐賀のかす漬けメーカー「竹八」の東京阿佐谷本店(東京都杉並区、TEL 03-3398-2020)で現在、「佐賀有明祭」が行われている。
イベントにあわせ同店の特典や「佐賀のうまかもん」を盛り込んだ案内チラシは、大西さんが手書きで作った
東京都内で佐賀産品を取り扱う同店と東京・六本木の「KNOCK CUCINA BUONA ITALIANA」2店、「佐賀県三瀬村 ふもと赤鶏」4店の共催。イベント初日の9日は、佐賀市観光親善大使が各店を訪問し、「2016佐賀熱気球世界選手権」記念グッズを先着で配るなど、同イベントを盛り上げた。
初日に限定の「お楽しみ袋」を用意した「竹八」では、開店前から多くの客が並んだ。同店では14日まで、佐賀市の「道の駅 大和 そよかぜ館」(佐賀市大和町大字梅野)から届く野菜の販売などを行うという。
冷蔵技術や輸送技術が未発達の時代、有明海の海産物の保存に酒かすを利用した「かす漬け」作りがルーツの同社。1971(昭和46)年、東京・下井草に東京営業所を開き、後に阿佐ヶ谷で直営店を営む会社を「竹八」として分社し、佐賀市の工場部門会社を「竹八竹味真」(金立町千布)として営んでいる。
2011年の阿佐ヶ谷本店リニューアル時に、それまでの自社商品の取り扱いに加え、九州各地の食品や東日本大震災支援も兼ねた東北各地の食品の取り扱いを始め、2012年5月に「佐賀市物産販売協力店」としてもスタートした。店の一角に佐賀から届く食品をはじめ、有田焼や肥前名尾和紙など、同店のスタッフが商品の見極めをしながら仕入れ販売しているという。
同店の大西ゆかさんは「佐賀産品の取り扱いをきっかけに当社が佐賀の会社と知ってもらったり、都内在住の佐賀出身の方がわざわざ訪ねてくださったりするようになった。佐賀出身の大学生がアルバイトに入るなど佐賀の色がより濃くなるが、アンテナショップと気負わず阿佐ヶ谷周辺の方に当社のかす漬けと佐賀から届く食とともに気軽に楽しんでもらえる店を目指したい」と話す。
営業時間は10時~19時。日曜・祝日定休。食事や佐賀の酒を提供する「魚菜肴 竹八」も併設している。同イベントは5月14日まで。