各地域の視聴者がディレクターになり、NHKの地域発信番組を企画するイベント「ザ・ディレクソンin佐賀」が10月6日、「グランデはがくれ」(佐賀市天神2)で開催された。
2017(平成29)年10月からNHK-BS1で放送する番組「ザ・ディレクソン」は、地域ごとに、参加者が地元を元気にする番組案を、各チーム1日かけて企画し、プレゼン。最も優秀なアイデアをNHKが番組化するというもの。25回の開催となった佐賀でのイベントには、県内の高校生から40代までの29人が集まった。
当日は5つのチームに分かれ、「ゼロから創り出せ!佐賀の人が本当に見たい番組企画」をテーマに、佐賀にまつわる地域資源やテーマを個人ワークとグループディスカションを重ね、「番組名」、番組を一言で表す「番組コンセプト」、ターゲット設定、番組の中に盛り込むキーワードをまとめ、最後に番組プレゼンテーションを行った。
審査を佐賀県出身で「電通Bチーム」代表の倉成英俊さん、佐賀大学理工学部都市工学科准教授の宮原真美子さん、NHK佐賀放送局チーフプロデューサーの川添哲也さんが担当し、空き家をリノベし新たなたまり場を作る「地元の若者が『秘密基地』をつくる」を企画したチームが優勝し、古湯のぬる湯につかりながら人生相談する「解決!はがくれ温泉女将(おかみ)」を企画したチームが準優勝した。
ほかに、佐賀の風景から感じる色や音からアート作品を作る「佐賀色アートトリップ」、干潟の有明海沿いに住む女子高生が玄界灘に浮かぶ唐津市松島の写真を撮る「反対の海からのギフト」、佐賀のミュージックビデオを作る「もしかしてだけど佐賀 ~E-oto(いいおと)をさがそう~」も発表された。
優勝チームの番組企画に関わった高校2年生、廣重ディランさんは「これまで、自分自身で佐賀について語る機会が少なかったので楽しかった。今回、同じチームのほかの人と佐賀を変えるチャンスになる意見やアイデアを出し合えたからこそいい企画ができたと思う」と振り返る。
放送は、NHK-BS1で12月28日17時~、総合(佐賀県域)で来年1月10日19時30分~。