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佐賀で「劇団SA-GA」旗揚げ公演 幕末から明治の有名人たちの「人間味」描く

「劇団SA-GA」メンバー

「劇団SA-GA」メンバー

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 「劇団SA-GA(サーガ)」旗揚げ公演「暁のかけら」が10月12日・13日、旧枝梅酒造「Edaume(えだうめ)」(佐賀市八戸1)で開催される。

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 佐賀を拠点に活動する劇団主宰者や役者ら6人が今年5月に結成。ユニット名は「年代記」や「歴史物語」を意味するアイスランド語「サーガ」と「佐賀」の2つを掛け合わせた。

 メンバーの谷口文章さんによると、結成のきっかけは谷口さんが演劇ユニット「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」が主催する「八賢人とまちあるき」で、常連の少年から「佐賀の人物だけではなく、坂本龍馬や西郷隆盛など、歴史上の人物がいっぱい出る劇を見てみたい」と言われたこと。とっさに「できたらいいね」とだけ返していたが、イベント後の落ち着いた頃に、ふと少年との話を思い出し、「一人の少年のちょっとした夢を大人が集まって本気でかなえる、そんな劇団があってもよいのでは」と思い、メンバーを集めたという。

 公演のストーリーは1867(慶応3)年11月、土佐藩出身の幕末の志士・坂本龍馬が暗殺されるところから始まる。志半ばの暗殺で成仏できずにいた龍馬が、同年4月に同じく志半ばで亡くなり成仏できずにいた長州藩士・高杉晋作と共に、自分たちの死後に活躍し、近代日本の「暁のかけら」となった大久保利通、大隈重信、伊藤博文、板垣退助の4人の行く末を見守る。谷口さんは「いずれの人物も歴史の教科書で名前や写真、業績を目にするものの、どのような思いでその行動を起こしたのかは知られていない。彼らの持つ『人間味』を、ファンタジー要素を交えた物語の中で伝えられれば」と笑顔を見せる。

 谷口さんは「今年は明治維新から150年の節目の年であり、元号が変わり10月22日に新天皇即位の礼がある新しい時代の『暁』といえる年。劇場で6人の人物と共に、新たな時代を見つめてほしい。悲しみや葛藤を背負いながらも、前を向き明るい未来を見つめ続けた6人がいたことを、舞台を通じて知ってもらいたい」と呼び掛ける。

 開演時間は12日=18時、13日=13時・18時。入場料は、大人=前売り2,000円、当日2,500円、高校生以下=前売り1,000円、当日1,500円。ダブルチケット=前売り3,000円、当日3,500円。各回100人限定。問い合わせは谷口さん(TEL 090-9650-5979)まで。

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