佐賀大学芸術地域デザイン学部2年生の桃崎珠奈(たまな)さんが7月30日、佐賀大学(佐賀市本庄町本庄)で浴衣を着て授業を受けるイベント「まつりじゃなくてもゆかたがきたい」を行う。
フェアトレード商品の販売を行うサークル「Sharearth(シェアース)」で活動する桃崎さんは、流行を取り入れた衣料品の大量消費が、生産を担う発展途上国の環境汚染や労働者の過剰労働問題につながっているということを知り、価値があり、長く着られる着物に魅力を感じるようになったという。桃崎さんが兼部する茶道部で、浴衣を着た際、「買った浴衣をもっと着る機会がほしい」と部員同士で話したことを思い出し、今回のイベントを企画した。
参加は、佐賀大生であれば学部学年は問わず、浴衣は各自で持参する。当日、浴衣で授業を受けた後、記念撮影会や「Share house(シェアハウス)だん」(西田代1)で流しそうめんを行う。
桃崎さんは「ツイッターで告知したところ、多くの反応があり、他大学の学生からも参加したいとコメントが来て、浴衣を着てみたい人がこんなにいると知り驚いた。イベントをきっかけに長く使える浴衣や着物の魅力を知ってもらえたら」と話す。