佐賀バルーンミュージアム(佐賀市松原2)で9月30日、「佐賀バルーンファン感謝祭」のトークライブ「熱気球世界選手権 ニッポンの戦いを振り返る そして、今後の課題も」が開かれた。主催は佐賀バルーンミュージアム運営会議。
今年8月18日~26日、オーストリア北部のグロース=ジークハルツで「第23回FAI熱気球世界選手権」が開催され、2年に1度の「熱気球世界チャンピオン」を決める競技大会に34カ国から105機の熱気球が参加。日本からは佐賀の上田諭選手、沼田実選手を含む7人が参加した。
バルーン競技31タスクの合計で優勝したのはイギリスのドミニク・ベアフォード選手。日本勢は栃木の藤田雄大選手が16位だったが、ほとんどの選手が下位に終わり、おととし佐賀で開催された世界選手権とは違い、課題を残す結果となったという。
トークライブでは、佐賀から出場した2選手が登壇。日本ではまだ使われることが少ないという熱気球競技用のGPS「ロガー」を使った実際の競技についての報告、今回の選手権の結果をもとに国別にまとめた結果や上位選手と日本代表選手の競技の種類ごとの得点傾向などのデータ紹介、次回の熱気球世界選手権に向けての課題について意見交換がなされた。
沼田選手は「世界選手権で散々きつい思いをしたがやはりバルーン競技は楽しい。(国内でも)年下の選手が出てきているが、もうちょっと頑張りたい。今月末の熱気球日本選手権(佐賀バルーンフェスタ)で飛べることを楽しみにしている」と話した。
上田選手は「(次回への課題に対する)『危機感』が冷めぬうちに動けることを始めたい。今月末から大会(佐賀バルーンフェスタ)も始まるので、『今回は何かが違う』と言われるような準備をしたい」と意欲を見せた。
「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」は10月31日から開催予定。次回の「第24回FAI熱気球世界選手権」は2020年9月、スロベニアのムルスカ・ソボタで開催予定。