小城羊羹(ようかん)の村岡総本舗(小城市小城町)が3月17日~20日、フランス・パリ市マレ地区の「L'Espace Marais(エスパス マレマレ)」で開催された「羊羹コレクション in Paris」に出展した。
「羊羹コレクション」を飾るフランス女性が小城ようかんを手にする
「羊羹コレクション」は、小豆・砂糖・寒天というシンプルな材料でありながら全国各地にご当地ようかんがあるという歴史と文化を伝えたいと、全国のようかんメーカーが2010年から全国の百貨店などで行うフェア。海外初となった今回のフェアは同社はじめ11社が出展した。
初めてパリでのPRを行った同社。「小城羊羹の伝統製法とされる砂糖のシャリ感と中のやわらかさという独特の食感と見栄え、竹の皮で包むという包装の日本らしさに関心も高く、もともと小豆を甘くして食べる習慣がないという現地の方にも味わってもらうことができた」という。
同社の村岡由隆副社長は「パリへの輸出は日持ちの問題があるなどまだ手探りの状態ではあるが、フェアへの参加は手応えがあった。現地日本食レストランでの食後のデザートや、ワインバーの昼の喫茶営業でのコーヒーや紅茶に合うお菓子として、小城羊羹を選んでくださる方も出てきた。これからも日本食への評価が高いフランスでのPRを続けていきたい」と話す。
同社では6月にパリで開催される日本・食文化と観光イベント「C'est Bon! le Japon(セ・ボン・ル・ジャポン)」にも出展予定という。