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佐賀市、台湾に加工食品のアンテナショップ 佐賀発の家具店間借りし相乗効果目指す

台湾「MIMO SUPER JAPAN」に並ぶ佐賀の加工食品

台湾「MIMO SUPER JAPAN」に並ぶ佐賀の加工食品

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 台湾・台北市忠孝復興駅近くに3月24日、佐賀の加工食品を販売するアンテナショップ「MIMO SUPER JAPAN」(台北市大安区安東街)がオープンした。

台湾在住 樺島泰貴さんや佐賀市 秀島敏行市長などが店の前に並び船出を祝った

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 同店は佐賀出身の樺島泰貴さんが2015年10月、同所に開いた佐賀の諸富家具店「MIMO」に佐賀市が「間借り」し、佐賀から持ち込んだのりやゆずこしょう、まるぼうろなど13社50品をそろえる加工食品コーナーを設け、あらためて開いた。オープニングには佐賀市の秀島敏行市長も駆け付け、開店準備に関わった樺島さんや佐賀市職員が店の前で船出を祝った。

 台湾在住歴10年、これまで讃岐うどん店を経営してきた樺島さんは「故郷佐賀に台湾で貢献する」ため、実家が経営する諸富家具の販売をしたいと、兄・樺島雄大さんが営む「レグナテック」(佐賀市諸富町山領)の協力で同店を開いた。

 一方、台湾での販路の拠点を模索していた佐賀市は樺島さんから店舗の一部を「間借り」し佐賀の加工食品の販売を打診。台湾での飲食店経営から台湾在住の日本人や台湾人の嗜好(しこう)をつかんでいた樺島さんと、現地のアンテナショップを佐賀に関係する店を「間借り」することで相乗効果生んだ東京での実績を台湾でも生かしたい佐賀市の思いが一致し開店にこぎ着けた。今後、樺島さんの台湾歴を生かし、佐賀の加工食品に加え有田焼などの工芸品販売も目指すという。

 開店をサポートした佐賀市商業振興課の増本嘉浩さんは「台湾在住日本人や親日家が多い台湾には日本の食品のニーズがある。今後、樺島さんとタッグを組み、百貨店のフェアでのファン作りと常設店となるこの店の両軸で、台湾で佐賀の食を着実に広げたい」と意気込む。

 営業時間は11時~20時。水曜定休。日本語にも対応する。

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