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サイゲームスがJR佐賀駅近くに新拠点設立へ 「デバッグセンター」業務拡充

(左から)佐賀県の山口祥義知事、「Cygames」取締役管理本部長の近石愛作さん、佐賀市の秀島敏行市長

(左から)佐賀県の山口祥義知事、「Cygames」取締役管理本部長の近石愛作さん、佐賀市の秀島敏行市長

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 「Cygames(サイゲームス)」(東京都渋谷区)が7月9日、JR佐賀駅近くに「Cygames佐賀ビル」を設立すると発表した。

「Cygames佐賀ビル」の概要を説明する同社取締役管理本部長の近石愛作さん

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 「グランブルーファンタジー」「神撃のバハムート」などソーシャルゲームを手掛ける同社は、同社の渡邊耕一社長が佐賀県伊万里市出身という縁で2017年7月、佐賀県と佐賀市との進出協定に基づき、JR佐賀駅南口の「アイスクエアビル」(佐賀市駅前中央1)に「デバッグセンター」を開設。現在約60人が同業務に取り組んでいる。

 「デバッグ」とはゲーム開発におけるプログラム上の欠陥「バグ」を発見し、報告する役割。「仕様書通りに動いていない」「ゲーム内での用語の不統一」「機種による不具合」などさまざまなバグを発見、報告するゲームの完成度を高める業務だという。

 「同センター」は当初、2020年までに120人強まで人員を増やす予定でいたが、今後、佐賀での事業拡充を見込み、現在の「アイスクエアビル」からの移転を決め、JR佐賀駅近くにある「佐賀県JA会館」からJR長崎線を挟んだ北側に2019年1月に新ビルを着工、2020年1月に新センターの稼働を開始、同年に200人、2022年まで同センターで300人の雇用を目指すという。

 「Cygames」取締役管理本部長の近石愛作さんは「佐賀はまだ競合が少なく、思った以上に優秀な人材が集まる。佐賀県や佐賀市の教育機関の支援の強さに加え、勤勉実直で粘り強い人が多く、当初の予定よりも早く計画がビルの計画が進んだ。佐賀デバッグセンターを当社の重要な拠点にしていきたい」と話す。

 佐賀県の山口祥義知事は「昨年7月に現在のセンターを開いてからわずか1年でこのような発表ができるとは驚いている。スピーディーなのはサイゲームスの強みだと思う。子育てなど佐賀で働く人の環境も整えていきたい」と話す。

 佐賀市の秀島敏行市長は「若い人が得意とし、楽しんで仕事ができるITの分野の拠点が生まれるのはうれしい。まちづくりの一環として佐賀駅周辺のにぎわいづくりにもつなげていきたい」と話す。

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