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佐賀の国際協力団体が奨学金募集 ミャンマーとスリランカの学生を1対1で支援

支援を呼び掛ける「地球市民の会」の山路健造さん

支援を呼び掛ける「地球市民の会」の山路健造さん

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 佐賀を拠点に国際協力、国際交流活動に取り組む認定NPO法人「地球市民の会」(佐賀市高木町)が現在、アジアの子どもたちの学びを支援する「さとおや」を募集している。

ミャンマーの畜産農業学校「タンボジセンター」で談笑する子どもたち

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 「世界中全てのものの幸せを自分の幸せと感じられる人=地球市民」があふれる社会づくりを目指し、1983(昭和58)年に古賀武夫さんが設立した同NPO。タイ、スリランカ、ミャンマー、ラオスでの教育や農業支援、村落開発、環境保全などの国際協力事業、韓国や中国と日本の学生のパートナーシップを築く国際交流事業に加え、国内の中山間地再生などの地域づくり事業や国際理解を促進する教育事業を手掛けている。

 経済的理由で「学校に行けない」「文房具を買えない」学生の支援する奨学金制度「さとおや」は1990年に始めた。現地学生に1対1で支援するのが特徴で、寄付だけでなく、手紙のやり取りや日本への学生の招聘(しょうへい)、現地への訪問などを奨学金ごとに設定している。昨年まで支援してきたタイには3400人以上の子どもたちに学校に通うための寄付を送ったほか、1995年からはスリランカ、2013年からはミャンマーへも奨学金を送っている。

 今年の「さとおや」は、スリランカの女子学生を1対1で支援する「シショダヤ奨学金」、ミャンマーのシャン州から選抜した高校生を1対1で支援する「ミャンマー・地球市民奨学金」、ミャンマーの畜産農業学校「タンボジセンター」で学ぶ学生、もしくはセンター運営を複数人で支援する「ミャンマー・タンボジセンター奨学金」の3種類。支援期間は奨学金によって2年間から4年間。寄付は月額1,000円から設定している。

 奨学金事業担当の山路健造さんは「27年間続いたタイへの奨学金事業はこれまでに多くの人に支援してもらい、新たな取り組みも始まった。今年は『寄付したいが、交流の時間が取れない』との声を寄せてくださった支援者のための新たな奨学金も用意した。まだまだ厳しい現地の実情に興味を持っていただき、支援に協力してほしい」と呼び掛ける。

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