佐賀市役所(佐賀市栄町)で4月4日、佐賀市の秀島敏行市長がご当地グルメ「シシリアンライス 明治維新バージョン」の試食会が行われた。
「佐賀市はシシリアンライスdeどっとこむ」が監修したシシリアンライス明治維新バージョン
「シシリアンライス」は温かいご飯の上にレタス、トマトなどの生野菜と炒めた肉を載せ、マヨネーズで仕上げたご当地グルメ。1975(昭和50)年ごろから佐賀市内の飲食店で出されたのがはじまりという。2011年からはまちおこし団体「佐賀市はシシリアンライスdeどっとこむ」がPR活動を続けており、ご当地グルメイベント「B-1グランプリ」にも出展している。
4月4日を「シシ」にかけた「シシリアンライスの日」に毎年、同団体が佐賀市の秀島敏行市長と「シシリアンライス」をPRするセレモニーを行っている。今年は「明治維新150年」に合わせ、「明治維新の時代にシシリアンライスがあったら」と仮定し、当時よく食べられていた食材を調べ、団体独自の解釈で「明治維新バージョン」を作り、当時活躍した佐賀の偉人、大隈重信に扮(ふん)した秀島市長が試食した。
レシピは、当時から佐賀藩が米と麦の栽培が盛んだったという情報から麦ご飯を使い、レタスに、よく食べられていたという根菜類からレンコンとカボチャを素揚げし、肉は冷凍技術がなかった当時にあわせみそで漬けたものを乗せ、当時はなかったマヨネーズの代用として豆腐あえで仕上げた。
「佐賀市はシシリアンライスdeどっとこむ」の依光好子さんは「普段のPRで作るシシリアンライスの食材は当時からあったものが多く、そのまま作ることもできたが、そこはあえて当時の雰囲気を想像しながら作った。みそだれと生野菜やご飯に合わせるのが難しく何度も試作を重ねたが、ふさわしいものに仕上がった」と自信を見せる。
秀島市長は「肉をみそ漬けにしたので違った雰囲気でシシリアンライスを食べることができた。大隈重信ら明治維新当時にシシリアンライスがあったらこのようなものだったのかなと思いをはせることができた」と話す。