佐賀市街なか交流広場「656(むつごろう)広場」(佐賀市呉服元町2)で毎週木曜に行われている地元アイドル「ピンキースカイ」の無料ライブ「木6(もくむつ)ライブ」が11月23日、100回目を迎える。
「2017佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」でのライブの模様
共に佐賀市出身の「なぎりん」こと高園渚さんと「だーゆん」こと園田有由美さんの2人組「ピンキースカイ」。地元の子どもミュージカルグループで活動していた2人に所属事務所代表の中島頌一郎(しょういちろう)さんが声を掛け、2013年に結成した。当初は地元のミュージシャン主催のライブに出演するなどしながらアイドルとしての認知度向上を模索しており、初めて行った単独ライブの客は2、3人だったという。2014年に福岡でのアイドルステージに出演したことをきっかけに少しずつ固定客が付き、佐賀の朝市や祭り、テレビやラジオなど露出を増やしファンとの交流を広げてきた。
毎週木曜18時30分からの「木6ライブ」を始めたのは2016年1月。中島さんは「いろいろな土地のアイドルライブを見て回り、ピンキースカイの歌唱力やダンスパフォーマンスは全国的にレベルが高いと感じた。もっと多くの人に気軽に見に来てもらい、既存のアイドルファン以外にも裾野を広げていきたいと考えた」と振り返る。1回目の観客は30人ほどだったが回を重ねるにつれ増え、今年に入ってからは毎回100人前後が来場しているという。会場が使えなかった年始の1回を除いて休むことなく毎週続けてきた。
100回目を迎える当日は「木6ライブ100回記念祭」として時間を拡大して行う。ピンキースカイの他、県内外からアイドルを中心に歌手、DJ、お笑いなど30組ほどがゲスト出演を予定。飲食の出店、ピンキースカイやゲストのグッズ販売コーナーも用意する。
高園さんは「普段は静かな商店街の中にある656広場でライブを行うに当たり、大きな音で迷惑をかけないか気掛かりだったが、商店街の人たちの優しさや客のマナーのおかげで温かく応援してもらい、ここまで来ることができた。『木6』を自分たちが続けていくのはもちろん、後輩にも受け継ぎ、この先何十年たっても街を盛り上げる存在であり続けられたら」と話す。
園田さんは「ライブを始める前はお客さんが来てくれるのか心配だったが、今では子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで幅広い人たちが来てくれるようになって感激している。656広場はステージと客との距離が近いのが特徴。私たちも歌いながらどんどん客席の中に入っていくので、一緒に楽しんでくれたらうれしい。まだ『木6』に来たことがない人にも、これを機に遊びに来てもらえたら」と呼び掛ける。
「木6ライブ100回記念祭」は10時~21時。観覧無料。