みやき町の交流施設「四季彩(しきさい)の丘みやき」で10月29日、80年代のお見合いバラエティーテレビ番組の企画を再現した婚活パーティーが行われた。主催はNPO「Link(リンク)」。
地元の自営業者を中心に「自分たちの街をもっと楽しく豊かにしたい」との思いで2007年に活動を始めた同団体。イベントの運営、「みやき町町民祭」のプロデュース、子どもが調理や接遇を学ぶ「子どもカフェ」、「いい大人がガチンコ勝負する」という「大人の運動会」運営などの活動を続けてきた。
今回の婚活パーティーを発案した同団体スタッフの大石秀一さんは「中途半端にやっても面白くないから、とにかく忠実にテレビ番組を再現することにこだわった」と話す。同スタッフの森川裕貴さんは「案を聞いてこれは面白いと思った。テレビ番組の再現性をできる限り高めつつも、主役である参加者に喜んでもらうことに力を尽くした」と話す。
当日は男性9人、女性9人が参加。オープニングでは、男女が互いに背を向けて横一列に並び、司会の「ふっちー」ことラジオパーソナリティーの渕上史貴さんの「ご対面」コールで振り返り初めて顔を合わせた。全員の自己紹介の後は、第一印象で好感を持った人の名前を渕上さんが個別に呼び寄せて聞き取りを行った。
「フリータイム」では、施設敷地内のテラスと駐車場で焼きそばやピザを作って食べる、射的や金魚すくいをするなどしながら男女が交流を楽しんだ。会場の各所には4台のカメラを設置し、本部席のモニターで参加者の様子を確認する渕上さんが随時1人ずつマイクで呼び出し、本人の意向を聞きながら「第一印象」での人気度やプロフィルを参考にアプローチの方向性などをアドバイスする「ふっちーチェック」を行った。
「告白タイム」では、男性と女性が向かい合わせで横一列に並び、男性が1人ずつ意中の女性の前に行き「お願いします」と手を差し出す、ほかにも同じ女性に告白したい男性がいれば「ちょっと待った」と割り込む、女性が男性の手を取ればカップル成立、「ごめんなさい」なら不成立というルールで9人の男性が挑み、4組のカップルが成立した。1人の女性に3人の男性が告白するも「ごめんなさい」という展開や、同じ女性に振られた男性同士が肩を組んで互いを励ますという場面もあった。
イベントを終え、渕上さんは「この日のために過去のテレビ番組映像を見ながら司会者の話し方をまねする練習をした。今日は複数のカップル成立や『ごめんなさい』『ちょっと待った』もありドラマチックな展開があって盛り上がり、私自身とても楽しかった。告白した男性たちの勇気が素晴らしかった」と笑顔を見せる。