
有田焼の4つの窯元とコラボし、スイーツなどを器付きで提供するイベント「Cafe to Table(カフェ・トゥ・テーブル) 2025」が5月30日から、佐賀市内の飲食店11店舗で行われる。
「Cafe to Table 2025」で、「KASE_ANNE)」で提供する「有田焼エンゼルシフォンケーキ」「モルソー・クレームブリュレ」
イベントを企画した副島希帆さんは多久市出身。今年1月まで福岡県庁に勤め、農業や林業、国際の仕事に携わった。副島さんは「いずれ起業したい」と考えていたが、福岡県庁での仕事が楽しく、起業に踏み切れなかったが、昨年、2人目の子どもの育休中にできた時間で事業アイデアを検討。有田焼をテーマに課題を探るために昨年12月に窯元や商社、佐賀県窯業技術センターなどを訪問し、マーケットの変化や後継問題などの現状を聞き、「有田焼の価値を若い人に広げたい」と今年1月に福岡県庁を退職し、2月に起業。最初の企画として、カフェ巡りをする若い人をターゲットにスイーツなどを器付きで提供するイベントを企画した。
今回、有田町の「久右エ門窯(久保田稔製陶所)」の器を「Fruits Garden(フルーツガーデン)新SUN」(佐賀市若宮1)、「ROUGH cafe dinning bar(ラフ・カフェ・ダイニング・バー)」(駅前中央2)、「Cafe du panier(カフェ・ドゥ・パニエ)」(兵庫北2)の3店舗で、「文山製陶」の器を「ARKS LEGGO FOOD(s)(アルクス・レゴ・フーズ)」で、「伯父山窯」の器を「きみどりバーガー 佐賀本店」(神園1)、「凡々堂」(白山2)、「KASE_ANNE(カセアン)」(嘉瀬町扇町)で、「瑞峯窯」の器を「MAG COFFEE(マグコーヒー)」(駅南本町)、「need(ニード)」(兵庫南3)、「Oh!huggy!! SAGA(オーハギー・サガ)」(兵庫南1)、「ギャラリー喫茶 欒(まどい)」(東佐賀町)でそれぞれ使い、スイーツなどのメニューを器付きで提供するほか、各飲食店で各窯の器の展示・販売も行う。
関連イベントとして6月1日、「アルクス」で、有田焼の器やスイーツ、野菜、ハンドメード雑貨、洋服、インテリア植物などを販売する「おくりものマルシェ」、2日に「ニード」で「有田焼『箸置き』づくりワークショップ」、6日に「カセアン」で「お香入り『てるてる坊主』づくりワークショップ」も開催する。
副島さんは「有田焼の器とのコラボで提供されるスイーツなどを楽しんでもらい、有田焼の良さを改めて感じてもらい、今後、佐賀市内だけでなく、福岡や東京など各地でコラボを展開していきたい。今回のイベントきっかけで窯元から『営業を担ってもらっている』と言ってもらったので、今後の取り組みのヒントにしていきたい」と話す。
6月8日まで。