佐賀駅南口から駅前交番西交差点までの道路の車線を減らし、佐賀駅前交流広場と一体的に活用するための歩道空間の整備工事が8月22日までに完了し、供用が始まった。
佐賀市は市の玄関口・佐賀駅周辺地区の魅力向上と中心部の南北軸強化を図るため、2017(平成29)年3月、「佐賀駅周辺整備構想」を策定。2019(平成31)年4月には駅前広場や周辺道路の整備内容を示した「佐賀駅周辺整備基本計画」も策定し、2022年11月までに北口駅前広場と南口駅前広場の整備を完了。佐賀駅からSAGAサンライズパークに向けて北へ延びる市道三溝線の整備も大詰めを迎えている。
一方、佐賀駅南口から駅前交番西交差点までの道路「県道佐賀停車場線」を管理する佐賀県は、SAGAサンライズパークから佐賀駅を経由し、人の流れを駅南側の中心市街地や城内エリアへと導き、まちの回遊性を高めるため、昨年3月末から道路と歩道のリニューアルを実施。1年5カ月をかけ、このほど工事を完了した。
リニューアル後の道路はこれまでの両側4車線から2車線に減らす代わりに、道路東側の歩道幅をこれまでの4.5メートルから11.5メートルに広げ、車道側にはベンチを、建物側の軒先には沿道の店舗がテラス席を設置したり、屋台などの仮設店舗を出店したりできるスペースを設けたほか、歩道内にイチョウ並木を整備した。
県は、今回整備した県道を、県で初めてとなる歩行者利便増進道路(ほこみち)に指定。今後、新たに整備された公共空間の活用を目指した実験などを行っていくという。