佐賀城本丸歴史館で毎週日曜に上演されている「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」の累計観覧人数が2月14日、3万6000人に達した。
「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」は、佐賀県内で活動する役者が幕末から明治にかけて活躍した佐賀出身の鍋島直正、大隈重信、副島種臣、江藤新平、島義勇、大木喬任、佐野常民、枝吉神陽、それぞれに扮(ふん)し、幕末のエピソードをドラマ仕立てに演じる集団で、2012年1月に結成。同年9月から佐賀城本丸歴史館で毎週日曜に上演を続けており、3年5カ月で960回の上演を重ねている。
脚本は、佐賀市内に残る歴史資料や取材などを通して発掘したエピソードを軸に完成させたオリジナルで約20本。タイトルにも「まるぼうろ」「かちがらず」など佐賀にまつわる名前を付けており、週末ごとに脚本や出演者を入れ替えながら上演することで「リピートにもつなげたい」としている。
「おもてなし隊」の意匠を担当する「魅力発掘プロデュース協会」中本英一理事長は「『薩長土肥』といわれた幕末において、佐賀から近代国家の礎を築いた人物が多く輩出していることをこの上演で見て楽しんでもらい佐賀の誇りに加えてもらうために、これからも続けていきたい」と意欲を見せる。