佐賀北高南側の新栄通りにつながる市道・八戸(やえ)天祐線の通行止め区間が4月24日、開通する。
4月24日に開通する、市道・八戸天祐線の通行止め区間(南側から)
市道八戸天祐線は、1949(昭和24)年に都市計画を定め、複数回の計画変更を経て、2014(平成26)年度から整備を進めている道路で、佐賀北高南側の天祐2丁目から国道207号線・八戸1丁目の約1キロの区間。北側の約600メートルの区間は、かつて農地や佐賀少年刑務所の敷地だった部分に道路を新設し、少年刑務所から南は、既存道路を用地買収などで拡幅や直線化を行い、片側1車線ずつの車道と、道路の両側に歩道の整備を進めている。既存道路の周辺には複数の学校や公共施設があるが、これまでは一部区間に暫定的な歩道があるのみで、特に朝夕の通学時間帯に、自動車と歩行者、自転車が交錯していた。
区間北側の道路の新設は3年前の2021年に完成したが、区間南側の拡幅工事の進捗(しんちょく)状況から、先行して開通させると通過交通が増加し、学校など周辺施設を利用する歩行者に影響があるとしたことから、開通を見送り、一部を通行止めとしていた。佐賀市道路整備課によると、今回、幅員が狭い区間の歩道整備がおおむね完成し、佐賀北高校前交差点に信号機が設置されたことから開通を決めたという。当日は午後から通行可能にし、開通式は実施しないという。
今後引き続き、区間南側の道路整備を段階的に進め2029年の完了を予定し、区域内の交通を効率的に分散させるほか、災害時の避難施設への避難路としても活用していくという。