佐賀の菓子店「村岡屋」(佐賀市鍋島町森田)が1月15日、同社の看板商品「さが錦」の新フレーバー「いちごさが錦」を発売した。
「いちごさが錦」の「いちごさん」をデザインした5個入り箱詰め
「さが錦」は、上皇后美智子さまが皇太子妃になった1959(昭和34)年当時、所有する帯やバッグが佐賀の伝統織物「佐賀錦」だったことを知った2代目社長の村岡栄さんが「佐賀錦」をイメージしたお菓子を作ろうと思ったことから開発。小麦粉・米粉・卵を主原料に、小豆を混ぜ込んだ「浮島」と呼ばれる生地に山芋を入れ、焼き上げたものをバウムクーヘンで挟んだ菓子に仕上げ、1971(昭和46)年に販売を始めた。
2017(平成29)年から、「さが錦」の新たなフレーバーの展開を始め、同年4月に「お抹茶 さが錦」、2022年11月に「キャラメルさが錦」、昨年2月に「みかん佐賀錦」を発売。
新フレーバー4種類目となる「いちごさが錦」は、佐賀県とJAグループ佐賀が2018(平成30)年から展開するイチゴの新品種「いちごさん」を使い、山芋でふんわり焼き上げた「浮島」と呼ばれる生地をバウムクーヘンでサンドした。イチゴのほのかな香りと甘酸っぱい風味が特徴で、2年半かけて開発したという。パッケージは、従来の「さが錦」のデザインを生かしたうえで「いちごさん」のロゴや色を組み合わせた。
営業部の山口祐司さんは「『浮島』に使うあんは通常、小豆あんを使うが、今回は白あんを使い、イチゴとのバランスを意識した。新フレーバーの展開以降、『さが錦』全体の販売は好調。今後、『いちごさが錦』に続き、4月から『お抹茶さが錦』、7月から『みかんさが錦』、10月から『キャラメルさが錦』と、4種類のフレーバーを季節ごとに展開し、楽しんでもらえるようにしたい」と話す。
価格は1個140円。8個入り(1,296円)や12個入り(1,879円)の詰め合わせに加え、「いちごさん」をデザインした5個入り箱詰め(750円)も用意する。販売は3月末まで。