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佐嘉神社、創建90年記念で初の「神幸祭」 小笠原流弓術奉納など

「神幸祭」で使うみこしを紹介する佐嘉神社宮司の佐野安正さん

「神幸祭」で使うみこしを紹介する佐嘉神社宮司の佐野安正さん

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 佐嘉神社(佐賀市松原2)創建90年を記念し、同神社の神様をみこしに遷(うつ)して佐賀の街を巡り、地域の安全などを願う「神幸祭」が10月14日、同神社と周辺で行われる。

佐嘉神社で行う小笠原流弓術奉納「百々手式」(過去の様子)

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 佐賀藩第10代藩主鍋島直正、第11代藩主鍋島直大(なおひろ)を祭る同神社。直正は1830年、17歳で藩主になり、財政改革、教育改革、産業育成、軍事・科学技術の発展に力を注ぎ、佐賀藩だけでなく、日本の近代化にも大きな役割を果たしたといわれている。1871年、58歳で亡くなった後、1873(明治6)年に鍋島家の先祖が祭られている「松原神社」に南殿を作り、奉祀(ほうし)。1923(大正12)年に直大を合祀(ごうし)したが、国への功労があった人物を祭る神社「別格官幣(かんぺい)社」で祭る声が地元で高まったという。1929(昭和4)年、昭和天皇により、別格官幣社として「佐嘉神社」の創建が決まり、1933(昭和8)年に松原神社の隣接地に社殿を造営。松原神社にあった直正の霊を移した。

 佐嘉神社創建90年を記念して行う「神幸祭」は同神社創建以来初で、みこしを引きながら神社周辺を巡る。葉隠太鼓や小学生による浦安の舞も奉納する。開催時間は10時~13時。15日13時からは小笠原流弓術奉納「百々手式(ももてしき)」も行うほか、10日~12日は両神社の秋祭り「日峯(にっぽう)さん」も行う。

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