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佐賀県立美術館で「近藤喜文展」 ジブリ映画の原画500点

近藤喜文氏の机を再現した展示室内

近藤喜文氏の机を再現した展示室内

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 佐賀県立美術館(佐賀市城内1)で10月7日、「この男がジブリを支えた 近藤喜文展」が始まった。

「耳をすませば」の一場面「地球屋のベランダ」を再現したフォトスポット

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 アニメ作品「赤毛のアン」「火垂るの墓」などのキャラクター・デザインや作画監督、「耳をすませば」の監督で知られ、1998年に47歳で亡くなった近藤喜文さんが手掛けたアニメーションのイメージボードや原画、イラストなど、約500点を紹介する同展。

 スタジオジブリと三鷹の森ジブリ美術館が協力し、佐賀県文化課とサガテレビが企画した。同展は近藤さんの生まれ故郷の新潟で2014年7月に初開催し、香川、宮城、大阪、広島を巡回。佐賀は6カ所目の開催地となるという。

 会場では、「ルパン3世」「未来少年コナン」など近藤さんがアニメーターとして初期に関わった作品から、高畑勲さんや宮崎駿さんとの出会いで新たな世界を切り開いたという作品「赤毛のアン」「名探偵ホームズ」、日米合作映画「リトル・ニモ」のパイロットフィルム、「火垂るの墓」「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」などの原画を紹介。

 このほか、近藤さんの机の再現展示も行い、監督作品「耳をすませば」コーナーでは、ポスター、劇場予告、絵コンテなどの紹介や映画の場面を再現したフォトスポットを設置する。

 物販コーナーでは佐賀会場限定で、「『耳をすませば』 バロンの豆皿」(1,000円)を販売するほか、ポストカード(150円)、クリアファイル(300円)、アートフレーム(2万円)など2000アイテムを用意する。

 佐賀県文化課の村山毅さんは「佐賀県立美術館ではリニューアル以降、近代美術や現代美術だけでなく、新しい人にも美術館に来てもらえるよう幅広い展示を企画している。佐賀県で初となるスタジオジブリ展では、作品の世界観を体験してもらえるよう展示室を細かく作り込むなど工夫を凝らした。ジブリファンや親子連れなど多くの人に楽しんでもらいたい」と話す。

 開館時間は9時30分~18時。月曜休館。入場料は、一般=1,200円、高校生以下無料。12月4日まで。

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