多目的アリーナ「SAGAアリーナ」(佐賀市日の出2)が5月13日、総合スポーツ施設「SAGAサンライズパーク」内にオープンする。
佐賀県で最も大きい屋内競技施設はこれまで、1986年(昭和61)年に建てられた佐賀県総合体育館だったが、築35年を超え老朽化が進んでいるうえ、メインの大競技場の収容人数が2100人程度と、屋内競技のプロスポーツチームの試合開催条件を十分に満たしていなかった。そこで、2024年に県内で開催される「国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会」に合わせて、隣接する競技場「佐賀県総合運動場」と合わせて一体的に再整備した。これに合わせ、「SAGAスタ」と愛称が付けられた陸上競技場南側、佐賀駅から徒歩15分ほどの場所に新たに「SAGAアリーナ」を新設した。
アリーナは地上4階建て、延べ床面積約2万9800平方メートル。アリーナ面積約3000平方メートルの「メインアリーナ」には、固定席6300席とアリーナ内にせり出す稼働席2100席の最大8400席に加え、車いす席やボックス席、ファミリー席、VIPルームやプレミアムラウンジ、売店ブース、飲食スペース、多目的室などを設ける。併せて、フローリング仕様で約450席の面積約1800平方メートルの「サブアリーナ」も整備。これまで佐賀で実現することが難しかったトップアスリートやプロの試合を「快適な環境」で観戦でき、コンサートや展示会などに対応するという。
今後、Vリーグ「久光スプリングス」とBリーグ「佐賀バルーナーズ」のホームゲームの本拠地となる予定のほか、6月17日・18日にB’zの全国ツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-」、7月1日・2日にNiziU「Live with U 2023『ココ!夏Fes.』」、7月29日・30日には松任谷由実さんデビュー50周年記念のコンサートツアー「The Journey」、8月25日~27日には「ディズニー・オン・アイス」の公演も予定する。県によると週末を中心に予約は好調だが、コンベンション誘致促進チームを中心に会議や展示会などの誘致活動も進めていくという。