佐賀県庁北側の「くすかぜ広場」(佐賀市松原1)が5月14日、「ARKS(アルクス)」にリニューアルし供用が始まった。
佐賀県庁屋上から見た「ARKS」(左、右はNHK佐賀放送局新放送会館)
同広場は幕末維新期の佐賀藩の藩校「弘道館」跡地。1929(昭和4)年から1975(昭和50)年までは佐賀市庁舎だった。広さは約3800平方メートル。佐賀県が土地取得後、1992(平成4)年に「くすかぜ広場」として整備した。30年ぶりの再整備では、自家用車への過度な依存を減らそうと徒歩・自転車・公共交通も利用してもらう「歩くライフスタイル」への転換を推進する「歩こう。佐賀県。」プロジェクトに合わせ、「歩くライフスタイル」の発信地をコンセプトに据える。
愛称の「アルクス」は、広場や街中へ「歩く」と、佐賀県の木で同広場のシンボル「楠」を組み合わせた。季節や天候に左右されずにイベントが開催できるように設置した大屋根の下に民間事業者が運営するカフェがオープン。ショップスペースも配置し、移動販売車両が常設営業できるように電源などの設備も新設した。中央の芝生広場は県庁前交差点側から見渡せるように改善し、マルシェやバブリックビューイングなどのイベントを開催しやすくしている。県庁通りを挟んだ隣地に5月9日、移転オープンしたNHK佐賀放送局新放送会館とも連携し、イベントなど実施していくという。
カフェの営業時間は9時~21時。火曜定休。公園は24時間利用できる。