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佐賀駅南に「喫茶ヤク」 築90年超の古民家、店主父運営のギャラリー跡を改装

「喫茶ヤク」外観

「喫茶ヤク」外観

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 「喫茶ヤク」(佐賀市天神2)が佐賀駅南にオープンして3カ月がたった。

「喫茶ヤク」の「今日のカレー」、手書きの「商品説明」

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 店主の西村雅成さんの父が運営していたギャラリーを改装し、今年4月20日にオープンした。飲食店経験を持つ西村さんは2019年7月まで介護士の仕事をしていたが、腰を痛めたことから退職。休養期間を経て再び介護士の仕事に就く予定でいたところ、同年8月に佐賀地方を襲った豪雨により、父のギャラリーが浸水。運営継続の意欲をなくしたことから、西村さんが建物を引き継ぎ、飲食店に改装することを決めた。西村さんは「土地や建物を遊ばせておくのはもったいなく、解体し駐車場にするという話も出たが、古い建物を生かしたいと思った。調べると、1928(昭和3)年に建てられ、馬車の馬を預かる建物としても使われたと聞いた」と振り返る。

 当初、昨年夏ごろまでに改装を完了し、店をオープンする予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で工事が大幅に遅れたという。席数はカウンター5席、テーブル21席。

 メニューは、「今日のカレー」2種類(各880円)と合いがけ(1,100円)。110円増しでご飯大盛り、220円増しでドリンクが付く。「以前勤めていた居酒屋兼食堂『中央本町一丁目食堂』当時の料理長からレシピを学び、独学も合わせて日々のカレーを考えている」と西村さん。希望する客には焼酎や日本酒などアルコールも提供する。

 西村さんは「過去のバーテンダー経験も生かし、お酒とちょっとした料理を提供する店を考えたが、まずはランチ専門店という形でスタートした。インスタグラムなどで紹介してもらったことで、予想以上の方に来店してもらっているが、場所柄、勤めの方の短いランチタイムにさっと昼食をという方の中には混雑で不満に思われている方もいるかもしれない。お客さんの当店の使い方にできるだけ寄り添っていける店を目指したい」と話す。「店名は介護士時代の上長の『誰かの役に立つ仕事をしなさい』との言葉から付けた。名前に沿うような周辺地域の福祉に役立つ店を運営していきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~14時30分。月曜定休(ほか月に1、2日不定休あり)。

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