シェアハウス&コワーキングスペース「ノギ」(佐賀市本庄町本庄)が10月26日、佐賀大学近くにプレオープンした。
シェアハウス&コワーキングスペース「ノギ」の改装済みシェアハウスの1部屋
小城市出身で経営学科休学中の児玉浩史さんと、唐津市出身で同学科4年の江頭宗次郎さんが起業し立ち上げた同スペース。児玉さんはフェアトレードサークルを運営し、国際協力系のイベントを開催し、江頭さんはアカペライベントを立ち上げ、焼き物など地域文化を伝える活動を行ってきた。さまざまな学生と出会う中、熱意ある学生が夜通し学習や作業ができ、彼らが企画するポップアップストアなどの機能を持つ場所作りに挑戦したいと、空き家を1軒借り改装。1階をコワーキングスペース、2階を賃貸の住居スペースとする施設を開いた。児玉さんは「昨年8月くらいからこのような場所が欲しいと動き始めたが、学生が事業目的で貸してもらえ、学生が集まりやすい場所を見つけるのに苦労した。新型コロナの影響でオンライン授業となったり、大学内の利用に制限がかかったりと、オフラインコミュニティーの大事さを実感した。9月に物件が決まり急ピッチでプレオープン準備した」と振り返る。
コワーキングスペースの席数は現在10席程度。引き続き改装を進め、利用可能席数を増やす予定。プレオープン期間の利用料金はドロップインで、学生=1時間100円、フリー300円、一般=1時間150円、フリー500円。貸し切り利用は、昼の部(11時~18時)=1時間1,200円(延長1時間ごとに1,000円増し)、夜の部(18時~21時)=1時間1,000円。江頭さんは「負担が少ない価格設定で学生の利用を促し、新たなコミュニケションを創出したい。月額プランも用意しているので問い合わせしてほしい」と話す。
シェアハウスは現在1部屋の改装が完了し入居済み。バス・トイレ・キッチンの改装費用は12月にクラウドファンディングを立ち上げ支援を募る。他の部屋の改装も順次進め、最大6つの個室を用意する。各部屋6~8畳で、家賃は水道光熱費込みで3万~3万5,000円。入居者はコワーキングスペースを追加なしで利用できる。同施設は来年4月の正式オープンを目指すという。
児玉さんは「コワーキングは、リピート利用やサークルでの企画会議など思った以上に増えている。ここに集まる人で何か作り出せると面白いと思う。興味ある学生にぜひ来てもらいたい。『みんなでつくる』を目標に図書会員も募集しており、読んで良かった本を持ち寄ってもらう図書館も作りたい」と話す。
営業時間は11時~21時。