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佐賀の演劇ユニット「小さな街」が公演 最愛の人との記憶を再現する男描く

「空想的形状記憶について」メインビジュアル(写真提供=小さな街)

「空想的形状記憶について」メインビジュアル(写真提供=小さな街)

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 演劇ユニット「小さな街」の公演「空想的形状記憶について」が9月7日、カフェ「喫茶ギャラリー 蝙蝠(こうもり)」(佐賀市松原1)で行われる。

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 佐賀と東京で舞台を中心に活動する俳優の松下莉久(りく)さんが主宰する公演。2020年2月に松下さんが結成したエンターテインメントチームの名前を引き継ぎ、演劇ユニットとして初めて公演を行う。今回は「カフェで小説を読むような気持ちで演劇を楽しんでほしい」と、カフェを会場に佐賀にゆかりのある俳優と朗読劇を含む演劇を行う。

 技術開発が進んだある世界を舞台に、人々の記憶を、触感も含めて忠実に再現するシステム「形状記憶」の研究員の男が、最愛の人との記憶を再現する中で葛藤する姿を描く。松下さんは「考察を楽しむのが狙いの一つ。劇中の言葉選びや登場人物の動き、声色の裏にあるものをどう捉えるかで印象が変わる作品。登場人物の真意や感情を『考察』しながら、読書するように楽しめる時間になれば」と話す。

 松下さんは「佐賀で演劇に関わるのは4年ぶり。全公演を演じ切り会場を出るまで、全ての時間を懐かしみつつ、楽しみながら駆け抜けたい」と笑顔を見せる。「五感と思考をフル稼働して、さまざまな人に物語の世界に浸ってほしい。見終わった後はぜひ、登場人物の思いや結末のあり方について考えを巡らせてもらえれば」と呼びかける。

 開演は、13時、15時30分、18時(各回、開演30分前に開場)。入場料は2,500円(要1オーダー)。予約は松下さんのインスタグラムで受け付ける。

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