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佐賀のIT企業に特化した就職相談会を開催、求職者とのマッチングの場をつくる

「佐賀市地域雇用創造協議会」が企画する「IT系企業合同就職相談会」

提供:佐賀市地域雇用創造協議会 制作:佐賀経済新聞編集部

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 佐賀市を拠点に農業経営コンサルタント、植物工場コンサルタント、種苗・農業資材の販売を手掛ける農業情報商社「アグリ・クリエイティブ・シード」。高齢化や後継者不足等厳しい局面に直面し、グローバル化の波も影響を与えている国内農業。この打開には、既成概念を捨て農業のイノベーションを図ることをチャンスとも考え、2016(平成28)年に創業。従来なかったという異業種とのマッチングや生産から販売までを総合的にアドバイス、サポート出来るシステムを作り、様々な法人と提携し事業を進めている。

 今年2月から種苗の取引総務経理業務を担当する徳島絵里さんは、「佐賀市地域雇用創造協議会」が主催するイベントが同社と縁を繋いだ。再就職にあたり、IT企業に興味があった徳島さん。昨年6月に佐賀市で開催されたセミナー「Empowered JAPAN 2019 in SAGA」に、ママ友に誘われて参加し、テレワークのためのマインドセットを学び、9月には協議会が主催した「就職マッチング相談会」に参加し、就職に対する意識を高めた。10月には同じく協議会が主催した業務効率化「RPA(Robotic Process Automation)について学ぶ講座を受講して学びを重ねた。

 その後徳島さんは、協議会主催セミナーの受講が縁で事務局サブリーダーの平松秀美さんから「アグリ・クリエイティブ・シード」の業務スタッフ募集の紹介を受け、顔合わせへ。履歴書を持参した社長との面談では話も弾み、入社が決まった。

 徳島さんは「仕事から離れ社会とのつながりが少なくなり6~7年が経っていたが、テレーワークセミナーで社会の情勢を知ることができ、面接の練習や履歴書の書き方を学べたことにより、新たな仕事とも繋がった。現在の仕事では取り扱う品種の種類が多く驚いていて、これまで知らなかった農業の世界に触れられて充実している。子どもの状況に合わせて働かせてもらっているのもありがたいと思っている」と話す。

「アグリ・クリエイティブ・シード」の徳島絵里さん

IT企業特化が好評「佐賀×IT系企業合同就職相談会」

 「佐賀発!地方都市の『つながり』を活かしたICT雇用創出プロジェクト」という事業タイトルで様々なプログラムを実施する「佐賀市地域雇用創造協議会」。就職促進メニューの1つとして佐賀市内のIT企業、佐賀市に進出したIT企業への就職マッチングの場として「佐賀×IT系企業合同就職相談会」を企画。去る8月6日、7日に開催された相談会には9社が出展し、求職者や転職希望者、学生など合計62人の就職希望者が参加した。参加者は20代~30代を中心に40代や50代の参加もあった。IT企業に特化した就職相談会は佐賀へのIT企業集積をより意識させ、幅広い業種が集まる説明会と比べ、参加企業間同志のコミュニケーションも取りやすいものになっている。

 当日の各参加企業の事業内容や佐賀を含む現在の拠点状況と人材募集状況に加え、説明会に参加した採用担当者からコメントを頂いた。

BTM(佐賀ラボ)  システムエンジニアリング事業、受託開発事業、メディアサービス事業を手掛ける。東京本社(東京都渋谷区)、大阪支社(大阪市北区)、福岡支店(福岡市中央区)と、「ラボ」が2019年7月に開設した佐賀以外に、札幌(北海道)、水戸(茨城県)、川越(埼玉県)、甲府(山梨県)、名古屋(愛知県)、京都(京都府)に拠点を持つ。「佐賀ラボ」ではウェブ開発エンジニア(2021年3月新卒、既卒)を募集している。
「佐賀オフィスは現在5人体制だが、2年以内に10人規模を目指している。地方で東京の案件を受注し、開発に取り組む『ラボ』の開設を各地で進めており、3年以内に全ての都道府県への『ラボ』設置を目指している。」(人事本部 古川直登さん)

アイティーインペル  2000(平成12)年、佐賀市で創業。ソフトウェア、業務用パッケージソフト、ウェブシステムなどの開発と販売を手掛ける。ソフトウェア開発要員と営業サポート要員(2021年3月新卒、既卒)を募集している。
「現在、15人の社員で様々な依頼に対応しておりスタッフが不足している。開発系とサポート系を例年に2人ずつ採用。今年は工業系や専門学校から1人・営業1人を含む4人を目標に随時採用活動を行なっている。会社は社員が財産と考えており、社員が考え、チャレンジしシステムを作り上げるという組織を作り上げたい。」(取締役本部長 宮地泰光さん)

Cygames佐賀デバッグセンター/佐賀スタジオ  ゲーム開発におけるプログラム上の不具合「バグ」を発見し報告する「デバッグ」業務を行うセンターを2017(平成29)年8月、佐賀駅近くに開設。今年4月に新拠点「Cygames佐賀ビル」を設立。同ビルには現在、「佐賀デバッグセンター」「佐賀スタジオ」とそれを支えるバックオフィスで、約150名のスタッフが所属しており、各部署でそれぞれスタッフを募集している。
「佐賀デバッグセンター設立時には13名でスタートし、毎月複数人の中途入社を受け入れ、拡大してきました。新卒採用も毎年継続して行い、将来的には拠点全体で400名規模の雇用を予定しています。『最高のコンテンツを作る会社』のビジョンに共感し、熱意をもってチームで業務に取り組むことができる人材を求めています。」(佐賀バックオフィス人事担当 髙屋敷さん)

グローバルブレインズ  ITシステム・クラウド・ウェブ・モバイル・アプリ・インフラを手掛ける。本社(福岡市博多区)と熊本支店(熊本市東区)に加え、佐賀オフィスを開設する。佐賀オフィスでは、ITエンジニア(2021年3月新卒、既卒)を募集している。
「8月末から稼働する佐賀オフィスはシステムエンジニアなど3人体制でスタートした。2023年までに最大8人体制を予定している。オフィス分散は以前からの課題でもあったことから、佐賀にもオフィスを設け、地元で働きたい人の受け皿になりたいと考えていた。佐賀市との進出協定を通じてしっかりサポートしてもらっており、ありがたく感じている。」(開発チーフ 津山暁弘さん)

木村情報技術  2005(平成17)年7月に佐賀市で創業し、AI開発とウェブ講演会運営配信を手掛ける。現在約180名が在籍する佐賀本社のほか、東京(東京都中央区)、札幌(札幌市中央区)、名古屋(名古屋市中央区)、大阪(大阪市北区)、福岡(福岡市博多区)にそれぞれ支店とネットライブ配信スタジオ「KIT STUDIO(キットスタジオ)」を構え、全社で約350名が在籍する。ウェブプログラマーやインフラエンジニアなどのシステム関連の職種と、映像・音響機材管理の職種(以上、2021年3月新卒、既卒)を募集している。
 「佐賀本社は2021年7月までに中途と新卒合わせ約30名の採用を予定。全社では合計約50名の採用を予定しています。学歴や資格も大切ですが、人物重視で真面目で誠実な人財を求めています。面接では『一緒に仕事して楽しそう!』という点を重視します。弊社の魅力は、最先端であるAIに携われることもさることながら、本人の志や意欲次第で新しいことにチャレンジできるチャンスが与えられることです。日々の仕事にやりがいをもって取り組めます。」(管理本部人事総務部 田中勝憲さん)

キーワードマーケティング  インターネット広告に関する研究と運用を手掛ける。本社(東京都中央区)に加え、2016(平成27)年12月、九州佐賀支社(佐賀市駅前中央)を開設。現在、14人が所属している。九州佐賀支社では、インターネット広告運用サポートの一般事務(以上、2021年3月新卒、既卒)を募集している。
 「九州佐賀支社においては毎年2人ずつ増やしていきたいと考えている。佐賀市や協議会からのサポートで合同説明会を無料で出展できて、参加者も非常に多い。採用経費にコストがかからず、多くの求職者に会うことができることが強い。企業説明会や学校訪問を通して多くの人とお話しし、キーマケ(ネット広告業界)に興味を持っていただきたいと考えている。」(九州佐賀支社 古賀礼香さん)

LIGHTz  AIに関する技術開発、支援、コンサルティングとシステム開発を手掛ける。本社(茨城県つくば市)と、佐賀市に「佐賀ランドマーク」、今後、有田町に「有田ランドマーク」も開所する予定。「佐賀ランドマーク」では、ハードウエアエンジニア、(以上、2021年3月新卒、既卒)を募集している。
 「当社の事業コンセプトは『人と社会に良質の“気づき”を提供し、豊かな成長に貢献していく』こと。これに則って、現在有田町では、有田焼を後世に残すプロジェクトを推進している。LIGHTzの活動や考え方に共感してくれる方と一緒に各拠点を盛り上げていきたい。」(人事部 野田真美さん)

グローバルワークス  業務システムやウェブシステム、スマートフォンアプリの開発を手掛ける。本社(福岡市博多区)に加え、今年7月に佐賀オフィス(佐賀市駅南本町)を開設した。現在、エンジニアとプログラマ(以上、2021年3月新卒、既卒)を募集している。
 「1年目で地元から正社員として5名を採用予定。スタート当初は福岡本社で受注した案件に取り組んでいくが、佐賀でも営業活動を積極的に行い、徐々に佐賀で受注した案件にも取り組んでいく予定にしている。」(プロモーションマネジャー 那覇尚樹さん)

EWMファクトリー  2006(平成18)年に佐賀市に設立し、システム開発やITを活用した社会問題解決に取り組む。本社と南会津開発センター「CloudCamp(クラウドキャンプ)」(福島県南会津町)に拠点を構え、ものづくりカフェ「こねくり家」(佐賀市柳町)を運営する。佐賀市のオフィスでは、フロントエンジニア、アプリケーションエンジニア、ウェブディレクター、インフラエンジニアを募集している。
 「エンジニアに興味を持っている人が多い印象がある。佐賀にもっとIT企業が増えると人材も豊富になっていくと思う。佐賀のIT企業の人事担当者同士でも繋がっていきたい。」(ソーシャルデザイン事業部 納富真理子さん)

「佐賀市地域雇用創造協議会」の取り組みに期待する人材関連団体

 協議会が主体となり、佐賀のIT企業の採用をサポートする取り組みには、同じく佐賀で人材関連の事業を行う団体も期待を寄せており、関連機関からもコメントをもらった。

佐賀公共職業安定所(ハローワーク佐賀)  「新型コロナウイルス感染症の影響でサービス業を中心に求人に落ち込みがある一方、リモート関係を中心としたITは求人数が増える傾向にある。佐賀市はIT企業の裾野が広がって来ていると感じている。さらに『協議会』が主体となりIT系企業の就職相談会や、IT企業を訪問するバスツアーなど、若者が考えるIT企業へのハードルを身近に感じさせる企画を地道に実施してもらっており、今後も期待したい。」(求人部門統括職業指導官 森直紀さん)

さがHRラボ  「新型コロナウイルス感染症の影響で企業の採用意欲が落ち込むと思われたが、対面非接触のIT系企業は採用への影響が少ないと感じている。対面式の説明会では新型コロナウイルス感染対策により、参加制約が生じる企業も増えてくると思われ、今後は、採用活動にもオンラインの活用が進むと考える。『協議会』が主体となって開催する『IT系企業合同就職相談会』は4回目になるが、出展企業や運営スタッフによるカウントダウンをSNSに掲載するなど雰囲気作りにも力を入れており、求職者向けのセミナーも状況に応じて様々なメニューを用意し、手厚くサポート、『協議会』や『HRラボ』が入居する『マイクロソフト AI & イノベーションセンター佐賀』のセミナーフロアも活気が出ている。『協議会』の事業は今年度までとなっているが、来年度以降もいくつかでも事業が残ると、佐賀市のIT企業の活性につながっていくと考えている。」(コンサルタント 益山健一さん)

「佐賀市地域雇用創造協議会」とは

地域資源を活用して雇用を創出する目的で厚生労働省が募集する「実践型地域雇用創造事業」の平成30年度採択地域(第2次募集)に佐賀市への採択を受け設立した実施団体。ICT雇用創出を目的に様々なセミナーや研修を2021年3月まで実施していきます。

佐賀市地域雇用創造協議会

IT企業への就職と雇用を創出!セミナー・研修通じて働くチャンス拡大へ

MRコンテンツ開発を通じて佐賀の次世代コンテンツ発信拠点を目指す

「佐賀市地域雇用創造協議会」が主催するセミナー・イベント

第4回佐賀 IT 企業見学バスツアー
2020年10月23日(金)

未経験からWebデザイナー等を目指す人のための講座(画像作成ソフト/Illustrator編)
2020年10月28日(水)から全8回

佐賀×IT系企業合同就職相談会
2020年11月12日(木)

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