佐賀市の菓子店「鶴屋」(佐賀市西魚町1)が5月、バルーン焼き印入り「丸ぼうろ」を製造した。
堤さんの妻、智美さんが書いた文字で作った「ありがとう」焼き印入り丸ぼうろ
11月に開催される「2016佐賀熱気球世界選手権」PRのため、佐賀市シティプロモーション室が企画した同商品。「SAGA」と「バルーン(気球)」の焼き印を入れた。
ポルトガル語で「ケーキ」を意味する「ボーロ」から名付けられたという「丸ぼうろ」。1639(寛永16)年創業の同店では、小麦粉、卵、砂糖、ハチミツを材料に昔ながらの製法で手作りしている。
同店では2011年6月、営業部長の堤一博さんの結婚披露宴で、書道が得意な妻の智美さんが書いた「ありがとう」「おめでとう」焼き印入りの丸ぼうろを作り出席者に配った所、好評だったことから、「オリジナル焼き印丸ぼうろ」の受付を始めた。
客が持ち込んだ文字やロゴなどのデザイン画を元に焼き印を製作し、丸ぼうろに焼きつけた商品はこれまで、会社や団体のロゴ、中学校の校章などのデザインで販売。東京からの依頼もあったという。
バルーン焼き印入り「丸ぼうろ」は5月20日、福岡市内で行われた佐賀市のPRイベントで初めて配布した。今後も佐賀市のPRイベントで配布する予定で、店頭販売は行わないという。
堤さんは「バルーン焼き印で丸ぼうろがかわいく仕上がった。佐賀の伝統菓子を新たな形で親しんでもらい、佐賀を感じてもらえる場面で活用してもらえれば」と話す。