「草木染工房よもぎ」(ギャラリー・工房=小城市牛津町牛津、TEL 090-1160-9410)が現在、自然の植物由来の染料で染めた「草木染マスク」を販売している。
同工房の馬場崎誠さんは、草木染作家として20年以上の経験があり、「日本伝統手工芸巧技ソサエティ美術展」などで入賞歴がある父の進(すすむ)さんに2014(平成26)年ごろから指導を受け、現在、スカーフやストール、Tシャツや女性用夏用ジャケットなどの創作服を製作。主に首都圏での催事で販売している。
新型コロナウイルス感染症拡大でによるマスク着用の長期化で、ファッションの一部として草木染の個性的な色合いやデザインのマスクを作ってほしいと首都圏の顧客から要望があり、5月中旬に初めて製作。表面を麻生地で、裏面はガーゼよりも目が細かい綿生地を知り合いに織ってもらい、タマネギの皮や桜の枝、ハスの葉などで多色染めし、一つ一つ手作りして仕上げた。
誠さんは「5月末に佐賀県庁で販売会をさせてもらった時に、男性の方から『深みある色のマスクが少なかったので手にできてよかった』など好評頂いた。色が薄くなった時に染め直しをすると色がより深くなり長く使うことができる。当工房では染め直しを無料対応しているので、草木染マスクと長く使ってもらえるとうれしい」と話す。
価格は2,200円。同社工房で販売する。