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筑後川沿いの「大川昇開橋温泉」が閉館 福岡・佐賀両県民に愛され13年の営業に幕

4月12日に閉館した「大川昇開橋温泉」

4月12日に閉館した「大川昇開橋温泉」

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 佐賀・福岡の県境、筑後川沿いにある「大川昇開橋温泉」(福岡県大川市向島)が4月12日、13年の営業に幕を下ろした。

筑後川昇開橋を眺めながら入浴できた大浴場の様子

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 同館は2007(平成19)年にオープンした。国指定の重要文化財「筑後川昇開橋」(佐賀市諸富町為重)を眺めながら入ることができる大浴場があり、温泉券がセットになった定食や宴会用のお造りといった90種を超える飲食メニュー、毎月26日を「風呂の日」として全利用者の入浴料を半額にするサービスなど、幅広いサービスを提供。福岡・佐賀両県を中心に多くの利用客・観光客に愛されて営業してきた。

 閉館を発表したのは3月20日。新型コロナウイルス感染症の影響に伴う予約のキャンセルが相次いだことと、高齢者を中心に利用者数が減少したことが理由となった。同館入り口に、白地の紙に黒と朱の筆文字で書かれた閉館を報告するメッセージをSNSにアップする利用者もいた。ツイッターやインスタグラムには「優しい塩化物泉につかりながら眺める昇開橋が好きだった」「辛いこともここで湯に浸かっていると忘れられた」「年に数回お邪魔して癒して頂いていた。だれか再開してほしい」(以上、原文ママ)など同施設への思いを記した投稿が寄せられた。

 支配人の百武義明さんは「施設がある福岡県はもちろん、昇開橋の向こう側の佐賀県からも、橋を渡って多くの利用者が来てくれた。これまで地域密着で営業を続けることができたのも、そうしてたくさん通ってくれた皆さんのおかげ。今はただ感謝でいっぱい」と話す。

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