佐賀銀行の「LINE@」アカウントのフォロワーが4月22日、4000人を超えた。
佐賀県内に61店舗、福岡県内に38店舗がある同行。店頭での接点が比較的少ない30代・40代の客、店以外での販促が行き届きにくい福岡県内の客との非対面での接点を増やしたいと2014年4月、同社営業企画部にダイレクトチャネル室を設けた。同室ではネットバンキングを含むウェブサイトやコールセンターの利便性の向上を通じて、接点を増やしている。
同社の「LINE@」アカウントは2014年6月、同室の栗林洋輔さんの提案で開設した。スマートフォンのコミュニケーションツールを父親世代の上司に説明することに苦労したが、システム整備にあるような費用がかからないことから「まずはやってみよう」と静かにスタートさせたという。
ホームページでの案内と各店舗のカウンターに登録を促すポップの設置で、同アカウント開設3カ月で約1000人のフォロワーを集めた。その後の登録は伸び悩んだが、2015年秋にリニューアルした個人向けローンの案内チラシにアカウントの案内とQRコードを貼り「友達登録」を促したところ、再びフォロワーが集まるようになり、登録者が4000人を越えた。現在佐賀県内の同アカウントでは、佐賀県庁に次ぐフォロワー数という。
配信メッセージは、まずは親しみを持ってもらうために「有田陶器市」や「佐賀バルーンフェスタ」など佐賀県内のイベント情報を配信しながら、ATMのサービス拡大など自社のサービスの紹介を週に1回程度配信している。
栗林さんは「これまで手探りの配信を続けてきたが、昨年秋、通帳を発行しないというWEB口座のサービス開始をメッセージ配信した際には、これまでにない数の申し込みがあったことには同サービス担当者とともに驚いた。これからも若い世代、特に住宅購入を検討する子育て世代に役立つメッセージ配信を通じて、来店以外でのコミュニケーションをさらに高めていきたい」と意欲を見せる。