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佐賀北高出身芸術家4人が企画展 世代・ジャンル超えた作品一堂に

(左から)大串亮平さん、諸井謙司さん、平田晴久さん、橙屋三蔵さん

(左から)大串亮平さん、諸井謙司さん、平田晴久さん、橙屋三蔵さん

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 佐賀県立佐賀北高校出身の芸術家・大串亮平さん、平田晴久(なりひさ)さん、諸井謙司さん、橙屋(だいだいや)三蔵さんによる展覧会「四人展『照下(しょうか)』」が現在、喫茶「アリユメ」(佐賀市中央本町)で開かれている。

「四人展『照下』」展示会場の様子

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 同級生の諸井さんと橙屋さんが中心となり開設した佐賀の芸術家の交流を深めるLINEグループに先輩の大串さん、平田さんが参加したことがきっかけで、世代が異なる同校OB同士で日本画や彫刻などジャンルの枠を超えたアート作品を展示しようと企画。昨年12月に諸井さんと橙屋さんが同世代の芸術家仲間と出展した「四人展『it(イット)』」の会場になった同店の協力を得て開催することになった。

 植物や動物を題材にした日本画を多数発表してきた大串さんは、ピストルに朝顔を絡ませた絵画「朝顔と玩具」など、四季折々の花を描いた作品を紹介。グラフィティアーティストとしてイベントやコンサート会場などでパフォーマンスをする平田さんは、熱帯魚が泳ぐ水槽の中に落書きされた壁の模型を設置した斬新作「STREET(ストリート)」などを展示する。

 岡田美術館(神奈川県足柄下郡箱根町)にブロンズ像を展示している彫刻家の諸井さんは、旅をテーマにした作品群「放浪者」など、ほぼ新作となる8点をそろえた。石こうを素材に用いた独自の作風を持つ橙屋さんは、楽曲からイメージを膨らませ色付けした「JAZZ(ジャズ)」などの抽象画を披露する。

 諸井さんは「ジャンルが異なる作家が集まりグループ展を開くことで、バラエティーに富んだ作品が並び、会場そのものが『アート』になっている」と手応えを話す。

 大串さんは「これまでは個展が多かったので、後輩たちとの共催で刺激を得ている。佐賀の新たな美術ファンを獲得するいい機会にしたい」と話す。

 開催時間は10時~17時。今月7日は休廊。入場無料。同13日まで。

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