チャリティーライブ「太鼓と朗読とピアーノな夜&歌も」が3月30日、佐賀県立生涯学習センター「アバンセ」(佐賀市天神3)2階の音楽スタジオで開催される。
2017年「佐賀城下ジャズフェスティバル」での、ライブペイント・朗読・和太鼓のコラボパフォーマンス
和太鼓ユニット「和太鼓『禅』」代表の西田喜代美さんが2011年に企画し、今年で8回目。西田さんによると、開催のきっかけは2011年1月の宮崎県・新燃岳の噴火と、3月の東日本大震災。「和太鼓の演奏仲間も多く住み、思い入れのある宮崎での災害と、娘の卒業式の当日に自分も揺れを経験した東日本大震災。2つの災害を経験したことで、被災して困っている人の助けになりたいと企画した」と話す。
当初は「災害に遭った土地の復興支援と生活困窮者支援」を主な目的に据えていたが、2012年に目的を「地元の生活困窮者支援」に絞った。「被災地支援をする中で、常にどこかで災害が発生している現状を知り途方に暮れてしまった。それと同時にかつて市の保護課で働いたときのことを思い出し、『佐賀には困っている人はいないだろうか』と思った。遠くで災害に苦しむ人の役に立つことも大切だが、自分のすぐ近くで苦しむ人の役に立つことも同じくらい大切だと思った」と振り返る。
ライブは、プロ和太鼓ユニット「古賀兄妹」をはじめとした九州出身の和太鼓奏者によるパフォーマンス、ピアノ奏者の高尾康一朗さん、御領原雄太さんの演奏、2人組ボーカルユニット「Gin wiz Cola(ジンウィズコーラ)」の歌の披露ほか、西田さんの和太鼓演奏と佐賀出身俳優・西正(にしまさ)さんの朗読「蜘蛛の糸」のコラボも披露する。西田さんは「チャリティーライブとはいえ、クオリティーの高いものを見せて来場者に満足してもらいたいと思った」と話す。
西田さんは「自分たちにしかできない形で、最初は被災地の人々のために、今は地元で苦しむ人々のためになりたいと始めたライブ。見どころは『全部』だと言えるくらい、どこを切り取っても楽しめるようなステージにするので、ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。
18時30分開場、19時開演。チケットは、前売り=2,000円、当日=2,500円。40人限定。チケット代の一部は佐賀市福祉事務所への現物寄付に活用する。問い合わせは「アバンセ」(TEL 0952-26-0011)貸館受付係まで。