食べる

小城市に創作和菓子店「ひかり」 老舗和菓子店の閉店受け、店舗と製法受け継ぐ

和菓子が並ぶショーケースを前に来店を呼び掛ける、店主の嘉村光平さん(左)と妻の早紀さん(右)

和菓子が並ぶショーケースを前に来店を呼び掛ける、店主の嘉村光平さん(左)と妻の早紀さん(右)

  • 87

  •  

 和菓子店「創作和菓子ひかり」(小城市小城町自在、TEL 0952-72-1311)が3月2日、オープンした。

佐賀県産のもち米を使用した桜餅(写真手前)など、商品の一部

[広告]

 大阪の和菓子店「菓匠あさだ」(大阪市東淀川区豊里6)で菓子職人として働いていた嘉村光平さんが、和菓子店「高木まんじゅう」の閉店に伴い、店舗とまんじゅう作りの技術を受け継ぎ、同じ場所で店名を改めオープンした。嘉村さんは「高校3年の頃から『菓子職人になって自分の店を持つ』という目標があり、大阪で働きつつ和菓子の技術を学んだ。高木まんじゅうの閉店に伴い幼い頃に食べたまんじゅうの味が途絶えてしまうかもしれないと私の母から聞き、自分の技術で地元の味を救えればと考えた」と話す。店舗の名前は嘉村さんと嘉村さんの父親、息子の名前に共通する「光」の字から取ったという。

 ラインアップは、「いちご餅」(180円)や「桜餅」(130円)をはじめ、「高木まんじゅうの製法を受け継いだふわふわの食感がポイント」(嘉村さん)という「チョコまんじゅう」や「酒まんじゅう」(以上130円)など9種類の和菓子をそろえる。赤飯や紅白まんじゅう、仏事まんじゅうなど慶弔用の菓子の予約も受け付ける。「『いちご餅』に使うイチゴやもち米、団子に使う米粉など、なるべく佐賀県産の素材を使って作ることにこだわっている」と笑顔を見せる。

 嘉村さんは「高木まんじゅうの製法や味を守りつつ、大阪で学んだ技術も織り交ぜて、たくさんの人においしいと言ってもらえる和菓子を作りたい。5月から6月の初夏の時期をイメージしたもちもち食感の和菓子『水無月』など季節感を出したメニューも増やそうと考えているので、ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は9時から商品が無くなるまで。火曜定休(お盆・彼岸などを除く)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース