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佐賀中心街で捨て猫保護活動の支援イベント ペットを飼うための医療知識講座も

「猫カフェコロン」で保護されている「もも太」(右)と「バーフ」(いずれもオス)

「猫カフェコロン」で保護されている「もも太」(右)と「バーフ」(いずれもオス)

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 捨て猫保護活動を支援するチャリティーベント「バトン」が10月21日、「656(むつごろう)広場」(佐賀市呉服元町2)で開かれる。

猫チャリティーベント「バトン」のポスター

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 猫愛好家で猫カフェ「コロン」(中央本町)店主の内野香織さんが2016年に始め、今回で3回目。内野さんによると、知り合いのミュージシャンが衰弱していた5匹の猫を拾ったことから、治療費を募るためのチャリティーライブを開いたところ多くの善意が集まり、治療ができ、猫たちの引き取り先も見つかったことから、毎年チャリティーベントを開くことになったという。

 内野さんは同店を立ち上げた2009年10月以降、保護した捨て猫に適切な治療を施し、引き取ってくれる里親をマッチングする活動に取り組んでいる。「かつては捨て猫を見かけても素通りする人が多かった。それは『拾うからには自分で育てなければいけない』という覚悟を要するから。しかし、猫カフェの存在が浸透し、自分で育てる以外の選択肢ができたことで、捨て猫を拾った人が相談に訪れるようになってきた」と振り返る。

 動物愛護管理法では、猫など愛護動物の虐待や遺棄は犯罪として、懲役または罰金に処せられる。法整備が進んだことで保健所での殺処分数は減少傾向にあるものの、内野さんは「統計がとれる保健所とは違い、街なかや山間部に捨てられる猫の数は統計の取りようがなく、実態がデータ化できない」と指摘。さらに「佐賀の街では捨て猫はむしろ増えているように感じる。猫が平気で捨てられる街は、荒んでいく」と話す。

 内野さんは「猫を飼っている人に大切にしてほしいのは『室内で飼うこと』『避妊・去勢など適切な手術を施すこと』『最期まで面倒をみること』の3つ。動物を飼うとは、単なる趣味ではなく、『命をつなぐ』という責任を担っていることを知ってほしい」と話す。

 「命をつなぐことの尊さを伝えたかったから」という内野さんの思いを「バトン」に込め、共感する人が徐々に集まり、チャリティーベントも回を重ねるごとに大きくなってきた。今回は、飲食ブースをはじめ、猫グッズなどの雑貨販売、獣医師によるペットを飼う上で必要な医療知識講座、複数組のミュージシャンによるライブ演奏など、盛りだくさんの内容になった。売り上げの一部は、猫の保護費、治療費などに充てるという。

 内野さんは「楽しいイベントなので、気軽に足を運んでほしい。猫に限らず動物たちと共に生きることの素晴らしさと、忘れてはいけないことを感じ取ってもらえたら」と呼び掛ける。

 開催時間は11時~17時。入場無料。問い合わせは猫カフェコロン(TEL 0952-37-8226)まで。

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