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佐賀の若手演歌歌手が活動1周年 自作のご当地ソングも歌う

コンサートで熱唱する小島よしきさん

コンサートで熱唱する小島よしきさん

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 佐賀の演歌歌手・小島よしきさんが9月19日、演歌歌手としての歌手活動をスタートさせて1周年を迎える。

笑顔を交わす小島さんと老人ホームの入居者

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 佐賀県上峰町在住で、中学生の時に歌手として音楽の道に進むことを志した小島さんはギターを片手にポップスを中心に歌い、ライブハウスに出演するようになり、自作曲を収めたCDもリリースしていたという。

 転機が訪れたのは2015年。音楽活動に行き詰まりを感じて体調を崩し活動ができない状態になった時、福岡県久留米市で行われた人気演歌歌手のジョイントコンサートを鑑賞し、「卓越した歌唱力はもちろん、MCを含めたステージパフォーマンスで観客を沸かせることができるなど、演歌歌手の芸の幅広さに圧倒された」ことがきっかけで、演歌歌手に転向することを決意した。

 美空ひばり、藤圭子、北島三郎さんら演歌の大スターのCDを連日聴き込む傍ら、北山たけしさんの父、渡辺英気(ひでき)さんが福岡県柳川市で経営するカラオケ教室に通い、歌唱指導を受けた。小島さんは「1年ほどみっちり鍛えてもらい、演歌が自分の肌に合っていると分かった。この道を選んでよかったと実感した」と振り返る。

 公演に向けての練習を重ね、昨年9月19日、久留米市内の老人ホームで開いたワンマンコンサートで演歌歌手としての活動をスタートさせた。

小島さんは「お年寄りにとって演歌はなじみ深いので、一緒に口ずさんでくれる。施設の職員の方も一緒になってコンサートを盛り上げてくれるし、会場にいる全員から受ける拍手喝采が心地よく、とてもありがたい」と話す。小島さんは現在、メインの活動として老人ホーム回りを続けている。

 「演歌は登場人物の物語を自由に表現できるところに面白さがあり、自分のストレートな心情を吐露するポップスとは異なる魅力がある」と話す小島さんは、地元佐賀を舞台にした物語を聞いてもらおうと、「脊振の山」「吉野ヶ里慕情」「むつごろう恋物語」といった自作曲も制作した。「ご当地ソングを歌うことで、佐賀の人に喜んでもらうとともに、県外で佐賀のPR役になりたい」と小島さん。

 「演歌を歌いながらお客さんと心を一つにできることに、歌手としての幸せを感じる。今後の活動にも自信がついてきた。今後は県内にとどまらず、日本全国をくまなく回り、演歌を通してふるさと佐賀の魅力を伝え、一人でも多くの人に元気と笑顔を届けていきたい」と意気込む。

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