佐賀県在住の「手しごと作家」とその作品を特集した冊子「思わず欲しくなる 佐賀の手しごと」が3月1日、発売された。発行は「ぷらざ」(佐賀市鍋島町森田)。
「佐賀の手しごと」を手にする「ぷらざ」スタッフの小池洋美さん
「佐賀の地にこだわって手作りの作品を作る『手しごと作家』の作品を、もっと多くの人に知ってほしい」と昨年10月、宮地昭生社長が企画した。宮地社長は「毎月発行する情報誌『ぷらざ』の制作で多くの『手しごと作家』に出会い、彼らに活躍してほしい、読者にもっと知ってほしいという思いが強くなった。情報誌を作る者として、彼らと作品の魅力を言葉や写真でより分かりやすく伝える架け橋になれれば」と話す。
同誌では練り上げ器の西岡孝子さん、唐津焼の小杉隆治さん、オーダーメード靴の加藤真理子さんなど、県内で活動する「手しごと作家」39人を、それぞれ見開き1ページで紹介。「手しごと作家」になるまでのストーリーやインタビュー、作品の魅力をまとめた文と、作業中の「思いが作品に込められる瞬間」を中心に撮影した作家の写真などを掲載。「読者が実際に使う場面を想像できるように」と作品写真はレイアウトや背景にこだわったという。
宮地社長は「最初はどのくらいの作家に協力してもらえるか不安だったが、口コミや紹介もあり39人の作家に協力してもらえた。作家のストーリーや作品へのこだわりが伝わり、作品を『思わず欲しくなる』本に仕上がった。割り箸や紙コップなど使い捨ての商品も多い中、長く使うことで味が出る『手しごと作家』の作品に興味を持ち、実際に触れてもらい、生活の新たな潤いを提案したい」と話す。
仕様はA5版オールカラー。価格は1,000円。佐賀県内の書店、コンビニエンスストアで扱う。