佐賀伝統の手織りじゅうたん「鍋島緞通(だんつう)」の織元「織ものがたり」(佐賀市柳町、TEL 0952-24-1560)が1月21日、参加者がひと手間ずつ加えて1枚の緞通を織り上げる体験会「百人一手またやるよ」を期間限定で始めた。
鍋島緞通は、木製織機を使い、経糸(縦糸)と緯糸(横糸)ともに上質の木綿糸で一目一目を手で織り上げる工芸品で、江戸・元禄(げんろく)期から藩主鍋島家の御用品となり発展したもので、現在、「佐賀県伝統的地場産品」に指定されている。
織ものがたりは2012(平成24)年、佐賀市鍋島町鍋島の鍋島家発祥の地「お館の森」の近く手織り工房を開設。2015年(平成27)年2月、佐賀市柳町の歴史的美観地区の活用事業者のひとつとして、旧森永家の居宅・南蔵に移転。現在、南蔵1階に構える佐賀の工芸品取扱店「さがしもの」やオンラインショップ、各地の百貨店などの催事で同社の鍋島緞通を販売する。
体験会の開催は2013(平成25)年3月~4月に開催して以来13年ぶり。これまで制作や人員配置の都合で開催してこなかったが、昨年7月に福岡市内の百貨店で開催された織物をテーマにしたイベントに出店し、「むすび体験」を行ったところ、遠方からも体験希望者が訪れるなど好評だったことから、ニーズを感じ、工房での体験会を企画した。
今回の体験会では、赤いツバキ文様で縦横約45センチの鍋島緞通の結びつけ作業を参加状況などに応じて1人15分程度体験、イベント期間中で1枚に織り上げる。参加者には、和紅茶専門店「紅葉」(同)の紅茶ティーバッグ、菓子と特製コースターなどが入った「ひとやすみセット」を進呈するほか、体験参加者の中から1人に織り上がった鍋島緞通を進呈する。
同社の木下由紀子さんは「佐賀の工芸としての鍋島緞通を改めて知ってもらう機会になれば。今回、『百人一手』を行っている実演室を4月に体験工房に改め、通年・予約制で体験できるプログラムを計画しており、体験目的で工房を訪れる人を増やしていきたい」と話す。
参加費は1,000円。開催時間は10時~12時、13時~16時。事前予約不要。2月1日まで(月曜休館)。