特別養護老人ホーム桂寿苑(佐賀市久保泉町川久保)で3月2日、ボランティア落語会が行われた。
同落語会は、公益財団法人日本フィランソロピー協会が「全国の福祉施設に笑いを届ける」活動の一環として行っているもの。この日は笑福亭鶴笑(しょうふくてい かくしょう)さんが、落語、南京玉すだれ、紙切り、パペット落語などを同施設とグループの施設に入所する高齢者と介護職員に披露した。
同施設ではこれまでも、地域の学校か企業からの協力を得て外出が難しい高齢者のためのイベントを企画してきた。近隣の小学校や保育園の子どもたちの訪問をはじめ、バラを栽培する特殊なトラックの訪問を受け入れた際は、入所する高齢者に笑顔が広がったという。
こうしたイベントは当日だけでなく、事前から話題にすることで高齢者の生活の楽しみを増やすことにもつながり、介護職員との話題づくりにも貢献しているという。同施設生活福祉課の豊福寛昭課長は「今後は同園の園歌を作った作曲家を招いた演奏会などを予定している。高齢者と介護職員、高齢者と地域の方とのコミュニケーションの場を積極的につくりたい」と話す。