
「グラスコート佐賀テニスクラブ」(佐賀市金立町)が10月18日で50周年を迎える。
総支配人・緒方うららさんの父で創立者の緒方勝徳さんがウインブルドンテニスクラブの歴史伝統の重さと風格品格に感銘を受け、日本初の本格的天然芝グラスコートを多く持つテニスクラブとして1975(昭和50)年10月18日に「ウインブルドン九州」の名称で創立したテニスクラブ。国内大会に加え、国際大会も開催し、ウィンブルドンテニス大会を目指すジュニアを育成する「グラスホパー・全国ジュニアテニスin佐賀」なども開催。2008(平成20)年2月に現在の「グラスコート佐賀テニスクラブ」に名称を改めたが、緒方さんによると、名称変更をきっかけにイギリス・ウインブルドンとの交流が始まったという。現在、天然芝のグラスコート14面、砂入り人工芝コート5面、室内のケミカルコート2面を備え、ジュニア選手の育成強化や国際交流、テニス文化の普及・継承を目的に、ウインブルドン選手権の会場として「テニスの聖地」とも呼ばれるイギリス・ロンドンの「オールイングランド・ローン・テニスクラブ(AELTC)や、ATPツアーのテニストーナメント「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」が開催されるモナコ公国の「MONTE-CARLO COUNTRY CLUB(モンテカルロ カントリー クラブ)」など、国内外のテニスクラブと提携・交流しながら経営している。
50周年当日の10月18日は、ホテルニューオータニ佐賀(与賀町)で文部科学省顧問の藤原章夫さんを招いた記念講演会を行うほか、翌19日に元オーストラリア代表選手のクリス・ケイチェルさんやアリシア・モーリックさんなどのプロ選手や海外招待客、テニス愛好家による公開試合や親善試合エキシビションマッチを行う。11月30日には、テニスイベントやスポーツ団体のパフォーマンスの披露、キッチンカーの出店を予定する「オータムフェスティバル」を開催する。
緒方さんは「地域の皆さまはもちろん、世界中のテニス愛好者の長い支援のおかげで50周年を迎えることができた。『つなぐ・ひろげる・未来へのグラスコートストーリー』をテーマに、記念式典やイベントなどの開催を通じて、クラブを支えてくださった皆さまに感謝を伝えるとともに、次の世代にテニス文化をつなぎ、進化させていきたい」と話す。