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佐賀・鍋島の焼き肉店「丸美屋」の直売店が営業再開 ネットで再建費用募る

「まるみやキッチン」のスタッフと火事で休業中の焼き肉店「丸美屋」(右)

「まるみやキッチン」のスタッフと火事で休業中の焼き肉店「丸美屋」(右)

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 焼き肉店「丸美屋」の精肉直売店「まるみやキッチン」(佐賀市鍋島町蛎久、TEL 0952-20-0379)が8月1日、6月に発生した「丸美屋」の火災による臨時休業を経て、先行して営業を再開した。

火災が発生した当日の焼き肉店「丸美屋」と精肉直売店「まるみやキッチン」

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 食肉の卸と小売りを手がける「佐賀丸美屋」が2007(平成19)年に開いた焼き肉店「丸美屋」の南側に併設する形で2021年3月に開いた直売店「まるみやキッチン」。オープンに合わせて「丸美屋」も増床したこともあり、焼き肉店にはこれまでよりも大人数の予約にも対応できるようになったうえ、直売店には焼き肉店とは違う新たな客層の来店もあり、両店共ににぎわいをみせていたという。

 丸美屋で火災が発生したのは6月23日。この日のランチ営業中、座席テーブルのロースターから引火し、一瞬にしてダクトに炎が上がり、店内が煙に包まれ、強い火の勢いに消防による鎮火に約3時間かかったという。客とスタッフにけが人は出なかったものの、この火災で、店内の内装や設備、事務所があった2階部分のパソコンやコピー機などの備品が焼失したほか、屋根に大きな損傷が残った。さらに、冷蔵庫や厨房機器・空調なども消火活動で水を浴び、ほとんどが故障したという。「まるみやキッチン」は火事の被害を受けなかったが、丸美屋と同じ電線を使っていたため同じく営業休止を余儀なくされたが、電線工事を行ったことで、先行して8月1日に営業を再開した。

 「まるみやキッチン」の店内には、佐賀牛や和牛の焼き肉用や切り落とし、佐賀県産豚肉のトンカツ用、しゃぶしゃぶ用、店内加工した冷凍食品、店内調理のコロッケやメンチカツ、トンカツ、唐揚げ、弁当など、営業休止前と同様の商品を用意する。

 併せて、12月を目標に営業再開を目指す丸美屋の再建資金を現在、クラウドファンディングで募っている。22日19時現在、288万1,750円を集めた。

 金子智則社長は「店の前にのぼりを立てていると『営業再開した』と認識してもらえるが、営業休止前ほどは戻っていない。電話でも予約対応も再開しているので、まずは当店の弁当などの商品を利用してほしい。引き続き、丸美屋再開に向けて準備を進めていきたい」と話す。

 営業時間は10時30分~18時30分。木曜定休。

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