
かつて佐賀銀行白山(しらやま)支店として営業した佐賀市中心街の「白山ビル」(佐賀市白山2)の「パートナーズ白山ビル」へのリニューアルが7月1日に完了した。まちなか不動産(同)が管理する。
「パートナーズ白山ビル」としてリニューアルした、佐賀銀行の「白山ビル」
白山ビルは1967(昭和42)年2月に建てられた鉄筋コンクリート造り陸屋根(りくやね)3階建て。1999(平成11)年2月まで佐賀銀行・白山支店として営業した後、2021年7月まで1階の一部を同行の店舗外ATMとして営業していたが、それ以降、遊休資産となっていた。2023年3月、まちなか不動産から同ビルを「スタートアップなど企業誘致の受け皿となる建物としての活用したい」と提案があったことから、定期マスターリース契約での賃貸を決めた。
契約後、まちなか不動産は同ビルの改装に着手。昨年春、1階・2階のリニューアルが完了し、1階に「地域デザイン総合研究所」(神野東2)が運営する実証施設とコワーキングスペース「スマート街なかLAB(ラボ)」、2階にプロバスケットボールチーム「佐賀バルーナーズ」のオフィスが入居。今回、3階に「まちなか不動産」が運営するシェアオフィス「ハローパートナーズ」が完成。シェアオフィスにはスタートアップ「佐嘉再興パートナーズ」などが入居する。
まちなか不動産の西村浩社長は「このビルを通じて、起業したい若い人が活用できる仕組みを作っていきたい」と話す。