
エフエム佐賀が6月1日、ジャパンエフエムネットワーク(JFNC)が制作するネット番組の多くを音楽番組に差し替える大幅な番組改編を行った。
音楽番組「MUSIC ASSORT」を配信する「radiko」の画面
1992(平成4)年4月1日に開局した同局。FMラジオ77.9メガヘルツに加え、有田中継局79.9メガヘルツ、鳥栖中継局79.7メガヘルツで放送するほか、2020年4月から「radiko(ラジコ)」でも配信している。自社制作番組として、平日7時30分~10時に「ガッツ・モーニング」、平日16時~19時に「チェンジ」などを放送している。
同局は、全国38局で構成する「全国FM放送協議会(JFN)」に開局当初から加盟し、自社制作番組以外の時間帯を、番組制作会社「ジャパンエフエムネットワーク(JFNC)」が制作する番組を放送してきたが、そのうちの多くの番組を5月31日までに終了。6月1日以降、進行役パーソナリティーが不在の音楽番組に差し替える番組改編を行った。
5月31日までにエフエム佐賀での放送を終了したのは、「ワンモーニング」(一部時間帯)、「オー! ハッピーモーニング」「THE G.O.A.T.」「大人のラジオ アレクサンドリア」「レコレール」などの生番組のほか、「坂崎さんの番組という番組」などの録音番組。
これまでの番組に代わり、音楽のみの番組「ミュージックアソート」をメインに、「フェイバリットタイム」(月曜~木曜12時~12時55分)、「FM名曲コレクション」(水曜・木曜以外の20時~20時55分ほか)、「クローズアップ・アーティスト」(日曜8時~8時30分ほか)、「フリータイム」(火曜~日曜1時~6時、土曜のみ3時~)を放送。週合計約71時間が音楽のみの番組に変更になった。
今回の改編について、同社はウェブサイトで「より一層、音楽に特化した編成」とし、「『良い音楽を良い音質で』というFMラジオの基本に立ち返り、より県民の皆さまに音楽で寄り添うことを目指す」と説明する。
SNSでは6月1日以降、とつぜんの改編に対する放送局の状況を心配する声が上がる一方、自主制作の音楽番組による周辺局との差別化に期待する声など、各地のラジオファンなどからさまざまな投稿が寄せられている。