吉野ヶ里公園周辺で3月5日、「吉野ヶ里フットパス体験会 吉野ヶ里公園駅東コース」が開催される。主催は吉野ヶ里町観光戦略協議会(TEL 0952-37-0350)。
同会事務局の古賀千寸さんによると、イギリス発祥の「フットパス」は森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くための道で、イギリスでは農村部を中心に公共の散歩道として設定されたコースを歩く人たちが、新たな交流を生み経済効果にもつながるとして、日本でも「日本フットパス協会」が設立されるなど、各地でコース作りなどに取り組む団体も出てきているという。
吉野ヶ里町観光戦略協議会では2015年9月、松隈地区の熊野神社から松隈林や修学院など約4キロを巡る「松隈・坂本地区コース」を設定し、町民向けの体験会を行った。その後、「西石動三津コース」「吉野ヶ里公園駅東コース」「吉野ヶ里歴史公園・幸上・田手コース」の3コースを追加し、約10回の体験会を行い、毎回約50人の町民が参加したという。
同会の古賀さんは「これまで当たり前だと思っていた通りを、参加者が自主的にガイドしながら歩いたことで、新鮮さを感じた参加者も多かった。好評だったことから今後、町外の方にも参加してもらおうと今回初めて、体験会町民外にも開放した」と話す。
今回体験する「吉野ヶ里公園駅東コース」は、吉野ヶ里歴史公園東口に集合、吉野ヶ里公園駅北側を通り、鳥ノ隈地区の天満宮など旧三田川地区と東脊振地区の住宅街や田園地帯を歩く約6キロのコース。
古賀さんは「住宅街だけど庭の生け垣がきれいな通りもあり、小京都を思いながら歩いたエリアもある。普段は見逃してしまいそうなまち歩きながらちょっとした発見してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は11時~16時(10時30分受付開始)。参加無料。