ラーメン店「中華そば ていく」(佐賀市兵庫南2)がJCHO佐賀中部病院近くにオープンして、1月28日で1周年を迎えた。
今泉武史さんが昨年開いた、しょうゆと塩をメインに提供するラーメン店。今泉さんがラーメン作りに出合ったきっかけは、バンド活動のために上京した時に都内のラーメン店や中華料理店でアルバイトしたことから。複数店舗で勤務する中でラーメンの仕込みも経験。組んでいたバンドが解散した後、ラーメンの修業をさらに重ね、30歳の時に都内に店を開いた。「好調だった」という自身の店を1年で閉め、地元・佐賀に戻り、飲食の世界から離れてイオンモール佐賀大和の「島村楽器」に入り、副店長まで務めた。「またラーメン店を開きたい」と考えた今泉さんは2023年2月に退職。佐賀では少ないしょうゆラーメンをメインで提供する店の開業に向け準備を進めた。
席数は、カウンター8席、テーブル10席。メニューは、「醤油(しょうゆ)らーめん」「塩らーめん」(各800円~)、「昆布水つけ麺」(900円~)をメインに提供する。麺は佐賀県産小麦「はる風ふわり」を使った自家製麺。しょうゆは、丸秀醤油(しょうゆ)の「自然一醤油」をベースに薄口の生揚げしょうゆと、北村醤油醸造の薄口の生揚げしょうゆ、池田醤油醸造店の生じょうゆを合わせて使い、塩ダレには、貝柱やエビ、スルメ、昆布などの乾物を多く使う。動物スープは、みつせ鶏に野菜を合わせ、魚介スープには長崎の平子煮干しと鹿児島・枕崎のかつお節、国産のサバを使う。チャーシューは永渕ファームリンクの「金星豚」に「自然一醤油」のかすをまぶし、ローストポークにして作る。
今泉さんは「この1年、研究熱心かと思ってしまうほどまじめにやりすぎたかもしれない。同じ材料でも配合比率や塩分濃度を変えるとスープの味に表れるので、いろいろと試してきた。おかげで多くのお客さまに『おいしい』と言ってもらえた。これからは、例えば夏に激辛麺を作ったり、担々麺も作ったりと、新たなラーメンもどんどん企画していきたい」と話す。
営業時間は11時30分~14時30分。月曜・祝日定休。