佐賀バルーンミュージアム(佐賀市松原2)で2月3日・4日、「8Kスーパーハイビジョンパビリックビューイング」が行われる。主催はNHK。
NHKが中心となり開発を進めている「スーパーハイビジョン」は、現在放送されているハイビジョンの16倍に当たる3300万画素の超高精細映像と22.2マルチチャンネル音響で、「これまでよりさらに臨場感ある映像を楽しめる」という。昨年8月に試験放送を開始し、2018年の本放送開始を目指している。
昨年10月に開館した「佐賀バルーンミュージアム」には280インチのスーパーハイビジョンシアターを設置し、「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」の高精細映像を常設で上映している。NHKによると、同シアターを常設設置している施設は、「NHKみんなの広場ふれあいホール」(東京都渋谷区)や「九州国立博物館」(福岡県太宰府市)など、全国的にも少ないという。
今回の上映会は、政府が進める「2020年に向けた社会全体のICT化推進」に関するアクションプランの一つとして、東京オリンピック・パラリンピックの競技をスーパーハイビジョンでの大画面パブリックビューイングで楽しんでもらおうと、上映施設の普及支援の一環として行うという。
当日は、「ルーブル・時を超える美」と題した芸術作品、クラシック「小澤征爾指揮ベートーベン交響曲第2番」、熱気球レース映像、「8Kアラカルト」と題したリオデジャネイロオリンピックや紅白歌合戦、青森ねぶた祭、三十三間堂の映像をそれぞれ10分から40分にまとめたものを複数回ずつ上映する。「ルーブル」上映会のうち1回で九州大学准教授京谷啓徳さん、「熱気球レース」上映回のうち2回でバルーニスト藤田雄大さんの講演を予定する。
NHKエデュケーショナルの担当者は「佐賀では昨年11月から、佐賀バルーンミュージアムに特設スクリーンを設置した大相撲本場所のパブリックビューイングも始め、8Kスーパーハイビジョンを体験する機会を増やしている。普段はバルーンフェスタの映像を楽しめる常設シアターで、当日はいろいろなジャンルのスーパーハイビジョン映像を見比べに来てほしい」と呼び掛ける。
開催時間は3日=14時~20時、4日=11時~20時。入場無料。講演付きの上映会はメールでの事前申し込みが必要。問い合わせはNHKエデュケーショナル(TEL 03-3462-8126 、平日10時~17時)まで。