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佐賀に「オーバーロードカフェ」 銭湯の一部を改装し父の喫茶店を復活

「OVER ROAD CAFE(オーバーロードカフェ)」店主の栗原夢輝さん

「OVER ROAD CAFE(オーバーロードカフェ)」店主の栗原夢輝さん

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 「OVER ROAD CAFE(オーバーロードカフェ)」(佐賀市唐人2)が5月5日、佐賀中心街にオープンした。

「OVER ROAD CAFE(オーバーロードカフェ)」で提供するタルト

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 かつて「中将湯」と呼ばれ、営業していた「牟田銭湯」の建物の一部を改装し栗原夢輝さんが開いた同店。栗原さんが子どもの頃、父・誠治さんが経営していた喫茶店「OVER ROAD」が好きで、「いつか復活させたい」という夢を持っていたという。大学時代から大手カフェチェーン店でのアルバイトとして働き、東京・中目黒にある、焙煎(ばいせん)工場を併設した店でのオープニングスタッフを含めて5年間経験を積み、コーヒーやティーの知識と接客や空間づくりを学んだという。その後、地元・佐賀に戻り、栗原さんの親戚が所有していた銭湯の建物を生かし、カフェを開くことを決めた。

 カフェは当初、2022年5月オープンを目指し、誠治さんが中心となり改装に着手。併せて、クラウドファンディングで資金調達を行ったが、改修に必要な木材など資材の高騰で、2年越しのオープンとなった。

 席数はテーブル15席、立ち席5席。銭湯の元ボイラー室を生かして席を配置した。コーヒーは「オリジンコーヒー」(兵庫南4)に焙煎(ばいせん)を依頼した「オーバーロードブレンド」や「アメリカーノ」(以上550円)、「Is This ラテ」(600円)を提供。「うれしの紅茶」(550円)や「めるてぃ抹茶ラテ」(660円)なども用意。同店のパティシエ・さゆちゃんが焼き上げたタルト(いちご・あまなつ、各620円)などのスイーツやフードも提供する。食器や店内内装の一部に「遊遊窯」(武雄市山内町)のものを使っている。

 夢輝さんは「秘密基地を思わせる空間とこだわりを持って用意したドリンクや食事でお客さまを笑顔にしたい。かつての喫茶店『OVER ROAD』を思い出して来店する人もいてうれしい。銭湯の風呂があったスペースはこれからの改装でまだ時間がかかるが、今後、ライブや展示会などイベントを開けるスペースとしての展開を目指したい」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~20時。金曜定休。

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