生涯学習センター「フォレスタふじ」(佐賀市富士町古湯)で1月14日、旧富士小学校跡地の活用について話す再検討会議「どうする?どうなる?!富士小学校跡地-さぁ、みんなで考えよう-」が行われた。
昨年4月に温泉街のまち歩きイベントを企画した若手移住者らで構成する「ふるゆ温泉おさんぽ市実行委員会」が企画した。
同校は1974年に建てられたが、近年の児童数の減少で2013年3月、当時の富士南小学校との統合に伴う閉校後、使われていない。閉校の同年、地元では関係者を集めて「跡地活用検討委員会」を発足。20回以上の勉強会を重ね、活用案を作成して昨年3月、佐賀市に提出した。地元からの提言を元に佐賀市は「活用計画案」を策定し、昨年11月から地元関係者に説明を行っている。
「ふるゆ温泉おさんぽ市実行委員会」スタッフによると、佐賀市が提示した「活用計画案」は敷地活用検討委員会で議論の対象になっていなかった「管理・運営」の視点を加えた「稼ぐ施設」として、学校建物を耐震改修し、スポーツ合宿とIT企業のサテライトオフィスの施設を整備したい方針という。
「市の提案が地元に受け入れられる施設になるのか、地元が本当に必要なものは何か、もう一度住民参加で考えたいと企画した」と実行委員会スタッフ。
会議当日は地元住民など約50人が参加、現在閉鎖されている同校建物と体育館内に入り建物の現状を確認し、午後からディスカッションを開いて参加者たちが意見を交わした。
実行委員会スタッフの門脇恵さんは「今後の議会の予定、市の計画スケジュールを考えると十分時間があるわけではないが、2月にも会議を開きたい。さらに意見を集約し、改めて市に提言を持ち込みたいと考えている。地元若者からベテランの住民も交えた議論を通じて、今の古湯温泉に相応しい場所にしたい」と話す。